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還付金等詐欺
公務員を装って医療費や年金などの「還付金がある」と偽り、銀行の現金自動受払機(ATM)を操作させて金をだまし取る「還付金等詐欺」が急増しています。今年1〜3月は昨年同時期の約5倍に上りました。後期高齢者医療制度の導入や年金問題を巡る混乱などにつけこんで高齢者を標的にする悪質なケースが目立っています。

「還付される?」あやしい手紙が届く(イラスト)北海道苫小牧市で4月9日に起きた振り込め詐欺被害とみられる相談が、市消費者センターに4件寄せられました。約100万円をだまし取られた市内の男性(70)の場合は、市職員を名乗る男から「医療制度が変わり、医療費の過払い金が還付される」と自宅に電話がありました。男性は銀行に行き、男に告げられた番号に携帯電話をかけて男の指示に従いATMを操作しました。翌日になって不審に思って家族に話したところ、個人名義の口座に入金させられたことが判明し、振り込んだ金は取り戻せませんでした。道警苫小牧署によると、被害者にATMで金額を入力させる際、「○○○円」と言わず、ただ数字を羅列して登録番号のように装うなど、振り込みをしていることさえ気づかせない手口でした。

4月に導入された後期高齢者医療制度との関連を思わせるような例も目立ちます。

「あっATM」詐欺に気をつけて(イラスト)新潟県では70代後半の女性が、実在しない「地域社会保険事務局」職員を名乗る男からの電話で103万円をだまし取られました。今後、都道府県の後期高齢者医療広域連合などの名前が使われる恐れもあり、要注意です。東京都文京区では4月11日から同月末までに不審な電話に関する約30件の問い合わせがありました。同区で後期高齢者医療制度の保険料の徴収ミスがあったことにつけこんだ可能性もあり、区職員を名乗って「保険料を払いすぎているので返金する」などと持ちかけていました。区国保年金課は「ミスがあった場合は文書で通知している。電話一本で、ATMを操作させて返金することはあり得ない」と話しています。

振り込む前に家族に相談(イラスト)社会保険事務所を名乗るケースでは4月、山梨県内の50代の女性が「ねんきん特別便は届きましたか。還付金があります」との電話を受け、ATMから約230万円を振り込まされる被害に遭いました。

振り込め詐欺を防止するための3カ条は(1)相手の名乗った役所などの電話番号を電話帳で調べてみる。相手が指定した電話番号には絶対連絡しない(2)振り込みはその日にしない(3)振り込みは一人でしない——です。ATMを操作するよう求める電話は詐欺ですから、警察などに通報しましょう。

毎日新聞生活家庭部

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