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お墓の引っ越し
お盆やお彼岸に先祖にお参りしたいけれどお墓が遠くて・・・。核家族化の進展、都市部などへの定住で、親のお墓のある土地を離れて暮らしている人も多いでしょう。兄弟、親せきもいなければお墓が気がかりです。お墓の引っ越し、いわゆる「改葬」が増えていると言われています。実際にどうすればいいのかをまとめました。

お墓をできれば移したい(イラスト)総合葬祭サービス会社、メモリアルアートの大野屋コンタクトセンターは「3年くらい前から改葬の相談が増えてきました」と言います。一昨年の集計で同社のテレホンセンターには664件の改葬の相談があり、お墓の相談の2割近くを占めました。

改葬手続は、まず移転先を決めなければなりません。「墓地、埋葬等に関する法律」により、改葬には現在の墓のある市町村の許可が必要です。移転先を決めておかないと許可は下りません。「手続き自体はそんなに大変ではありませんし、事務手数料も数百円程度です」と同センター。

菩提寺のお坊さんに移転の相談をする(イラスト)お墓を移す場合、現在の墓が地方のお寺の墓地にあるケースがほとんどです。お寺の檀家でなくなる「離檀」を切り出さなければならず、お布施を包んだほうがよいこともあります。「最初から第三者が入るとお寺も構えてしまう。誠意を持って直接話すことが大事です」と同センターは言います。親せきの反対も予想されるので事前に打診し「これからは自分が供養する」という決意を伝えることも重要です。

改葬が決まると、現墓所、移転先の双方の工事が必要になります。現墓所は管理者に連絡して日時を決め、供養して遺骨を取り出します。移転先の墓地の管理者とは納骨の日時を決め、供養して納骨します。遺骨の移動は業者にも頼めますが、基本的には自分ですることになります。

近くに改葬し、いつでもお参り(イラスト)墓石はどうしたらいいでしょうか。墓石の移転を認めていなかったり、高さや磨き直しなどの条件が付いていることも多いので、事前確認が必要です。古い墓石は移動途中で破損する恐れもあります。費用は、現在のお墓の撤去や移転先の墓地の使用料、墓所の工事など合わせて200万〜300万円程度です。現在のお墓が人の入りづらい場所にあったりすると墓石の撤去や整地、廃材の処分などが高くつくことがあります。移転先が寺院の墓地で元の宗派と違うと、戒名を付け替える必要が出てくることもあるといいます。

費用も煩雑さもケース・バイ・ケースですが「お墓を近くに移し、いつでもお参りできるようになると皆さんほっとされるようです」と同センターは話しています。

毎日新聞生活家庭部

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