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子どもの風邪、受診の注意点は
肌寒くなり、子どもが風邪をひきやすい季節です。熱っぽかったり、せきをした時に病院に連れて行くべきか、それとも家で様子を見るのか、迷うことがありますね。的確な判断につながるポイントを調べてみました。

カゼでしょう!?カゼじゃないよォ!子供を心配するお母さん(イラスト)

「1週間前から微熱があり、市販の風邪薬を飲ませたが、せきと鼻水がひどくなったので来院しました」

病院で、3歳の長女と診察を待っていた東京都大田区のお母さん(39)。長女はせきをしているものの顔色はよく、診察室の椅子の上に乗ったり、本を読んだりしながら順番を待っています。「たいしたことないのに病院に来ると、もっとひどい風邪をうつされるかもしれないので、なるべく家で治したい。微熱だったので迷いました」とのこと。

●大人より高め
熱の有無は判断基準の一つですが、意外に保護者が見落としがちなのが子どもの平熱です。日本小児科医会の医師は「幼児の平熱は大人より高め。37度を超えても問題ない場合も少なくない」と指摘します。具体的には平熱は35・8〜37・4度。個人差があるうえ、1日の中でも朝起きた時は低く、午後に高くなる傾向があります。

平熱は、起床時▽昼食前▽夕食前▽寝る前——の4回、口や脇の下など同じ場所で同じ体温計を使って測り、確認しておくといいでしょう。医師によると、平熱より1度以上高ければ発熱した状態なので病院へ。0・5度未満なら高くても心配なく、0・5〜1度高い場合は、外出や入浴を控えて様子を見るのがいいそうです。

カゼですな。医師の診察を受ける親子(イラスト)

●よく観察して
子どもは自分の症状がよく分からず、診察でうまく伝えられないことが多いです。保護者のチェックが大事です。専門医は、保護者に気を付けてほしい症状として(1)鼻汁(2)たんのからんだせき(3)鼻づまり(4)嗅覚(きゅうかく)低下(5)頭重感・顔面痛——の5項目を挙げています。

「せき」についてはチェックしても、鼻汁や鼻づまりは見逃しているケースが多いようです。嗅覚低下と頭重感・顔面痛は大半がチェックしていないとのデータもあります。

保護者が「鼻水が治った」と説明する3歳児の場合、鼻孔に鼻水の塊が付いて詰まった状態で奥にたまっていた例があり、「鼻水もせきもない」と保護者が語る1歳児が実は中耳炎だったというケースもあったそうです。

膝の上でベソをかく子供(イラスト)

専門医は「(これらのケースでは)子どもが鼻づまりで息苦しそうにしていたり、耳を触っていたはず。保護者は鼻水やせき以外の様子もよく見てほしい。医師に正しく症状を伝えられれば、より早く適切な治療が受けられる」と説明しています。

米国の医師が考案した基準は、見極めの項目に(1)泣き方(2)起きているかどうか(3)皮膚の色(4)脱水の有無(5)あやした時の反応——を列記しています。弱々しくうめき泣いている▽抱っこしてもほとんど反応がない▽くちびるが乾いている——時などは要注意となるのでチェックしたいものです。

毎日新聞生活家庭部

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