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女性首相
女性国会議員の割合はまだまだ低いが、女性首相が生まれる可能性は高い——。月刊誌「女性情報」編集部が、衆参の全女性国会議員を対象にアンケートしたところ、こんな結果が出ました。女性首相誕生は「女性議員の増加が前提」という意見が多いものの、「いつ誕生してもおかしくない」と指摘する意見もありました。

議員席の女性国会議員イメージ(イラスト)アンケートは、昨年11月下旬から12月初旬まで実施。89人の女性国会議員のうち46人(51.7%)が回答しました。

日本の国会議員の女性比率は08年4月現在、衆議院が9.4%(45人)▽参議院18.2%(44人)。国際的には105位(07年12月)にとどまっています。こうした状況についてどう思うか聞いたところ、回答者全員が「少ない」という認識を示しました。

一方、女性の政治参加を拡大するための割当制「クオータ制」の導入については、「必要」が22人▽「望まない」が13人▽「検討の必要あり」が10人と判断が分かれました。社民党はマニフェストに「クオータ制」を盛り込んでおり、全員(3人)が賛成。同党以外は個人で見解が分かれました。

壇上の女性国会議員イメージ(イラスト)女性首相の誕生については「可能性あり」が9割を超え43人▽「なし」が1人▽「わからない」「無回答」がそれぞれ1人でした。誕生時期について明確な回答は少数でしたが、「国政が行き詰まったとき、この際、女性に任せてみようという空気が生まれるのではないか」「男の政治家があてにならないと思った時」などの意見も。

また小選挙区制導入などにより、政党党首のイメージが選挙結果を大きく左右するようになってきていることから、女性首相の生まれる可能性が「高まっている」という見通しを示した意見もあありました。

アメリカ大統領と日本の女性首相イメージ(イラスト)「女性情報」を発行しているパド・ウィメンズ・オフィス代表の内田ひろ子さんは「今年は衆院選が必ずある。アンケートのほか、女性政策についても各党に聞いており、選ぶ際の材料にしてほしい」と話しています。

クオータ(割り当て)制は、女性議員の選出を増やすための取り組みの一つ。70年代にノルウェーの政党で初めて導入されました。選挙の候補者名簿に一定割合の女性候補者を割り当てる方法と、政党が党内役員の候補者などに女性を割り当てる方法の2種類あります。

候補者名簿に割り当てる方法では、女性が議員に選ばれる直接的な機会を与えます。党内のクオータ制は、女性が党内の主要ポストを経験することで国政選挙などでも候補者として擁立されやすくなります。

女性首相について考える様子(イラスト)ノルウェー、スウェーデン、ドイツ、イギリスなどでは、政党ごとに党の綱領などでクオータ制を規定しています。選挙候補者を選定したり党内役員を決める際、「少なくとも○%以上の女性を入れる」といった取り決めや、候補者名簿の順位を男女交互にするなどの方法を取っています。

一方、韓国は日本同様、女性議員の割合が低かったため、00年に政党法を改正し、全国区の比例代表候補者名簿の30%(現行50%)を女性とするクオータ制を導入。直後の選挙では、女性議員が9人から16人に増加しました。欧州連合(EU)諸国の中では、女性の政治参画が遅れていたフランスが99年に憲法を改正。「議員や公職への男女の平等なアクセスを促進する」との一文を盛り込み、女性の政界進出を後押ししています。

毎日新聞生活家庭部

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