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新しい寄付の形
世界的な不況で各NPO法人基金などへの寄付金が減るなか、成果を上げている新しい寄付の形があります。

寄付するメッセージカードを娘にプレゼントする母(イラスト)昨年のクリスマス。新潟県新発田市に住む英会話教師(48)は、南魚沼市で学生寮に暮らす高校3年の長女(17)に例年とは違うプレゼントを贈りました。今春から、東京都内の大学の英文科に進学が決まり、「将来は国際関係の分野で働きたい」という娘のために選んだのです。「夢がかなうといいね」というメッセージを添えました。一風変わった贈り物なだけに、自分の思いが娘に伝わるのか、反応が楽しみでした。

年末に里帰りした娘は、冗談交じりにこう言いました。「すごくうれしいけど、欲しい物がたくさんある私にはまだちょっと物足りなかったな」

母親が贈ったのは、プレゼントを贈る代わりに、そのお金を世界で貧困に苦しむ人に寄付するメッセージカード「アンラップト」(英語で「包まれていない」という意味)。1942年に英国で設立され、100カ国以上で貧困削減のために活動する国際協力団体「オックスファム」が提唱している取り組みです。

寄付がどのように役立てられたかを知る様子(イラスト)カードの価格は1500円から7000円。購入は、ホームページ(http://www.oxfam.jp/)から。教育、農業、家畜など相手の興味のある分野や自分が支援したいテーマごとに絵柄が異なる計8種類から選ぶことができます。

カードには自分へのプレゼントに使われるはずだったお金が、オックスファムの海外支援の一部となったことが書かれています。金額は書かれていません。支援が必要な地域の現状、寄付がどのように役立てられるかも具体的な例とともに示されます。

例えば、家畜支援プロジェクトに充てられる白いヤギの絵柄の「やぎ」(4000円)のカードには、支援についてより具体的に想像できるよう、「インドの山間で暮らす人たちにヤギの提供とエサになる草を植える技術を指導し、栄養状態改善と女性の負担を軽くする」などの一例が書いてあります。

オックスファム・ジャパン(東京都台東区)広報は「物があふれ、人と人のつながりが薄れる時代。メッセージカードを通じて、笑顔を広めるプロジェクトに参加してくれるとうれしい。大切な人にはカードと思いが、貧困に苦しむ人たちには支援が届きます」と呼び掛けています。

毎日新聞生活家庭部

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