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家を花粉から守るには
スギ花粉が本格的に飛散する季節です。既に花粉症の人も予備軍も、発症を防ぐための基本はなるべく花粉に接しないことです。外出先での気遣いと同様、住宅にも花粉対策のポイントがあります。ちょっとした工夫やホームセンターなどで簡単に手に入るグッズで花粉に強い住環境を作りたいものです。

杉花粉が飛散する様子とクシャミがでる様子(イラスト)花粉症は日本では1960年代から報告され始めました。正確な調査はないものの、現在では国民の15〜30%が患者と推定されています。しかし、住宅での対策に関しては意識が高くはありません。P&G清潔生活研究所(神戸市)が昨年、消費者200人に聞いたアンケートによると、具体的に予防や対策を講じている人は2割余り。6割は関心を持ちながらも実行には移していませんでした。

まずは花粉を家に「侵入させない」「持ち込まない」ことが重要です。環境省の花粉マニュアルによると、飛散時に3LDKのマンションで窓を1時間全開にして換気すると約1000万個の花粉が入ってくるほどです。窓の開きを10センチ幅に抑えてレースのカーテンをすれば、花粉の侵入は4分の1に減らせるそうです。網戸の上から張る花粉フィルターが日用家庭用品メーカーから発売されています。

部屋に入った花粉を掃除する様子(イラスト)気密性が高いマンションの壁などにある給気口からも侵入します。特に2003年の建築基準法改正以降は24時間換気システムの設置が義務づけられているので外気がよく入ってきます。壁を傷付けずシールで簡単に設置できる給気口用フィルターがあります。

花粉を家に持ち込まないためには、外干しした衣類に付く花粉も大敵です。同研究所は、洗濯・脱水後の湿った状態で花粉を付着させてから乾かした綿布と、乾いた状態で花粉を付けた綿布をそれぞれ手で払う程度に揺さぶる実験をしました。その結果、あらかじめ乾いていた布は約85%の花粉が落ちたのに対し、洗濯処理した布は約18%しか落ちなかいことが分かりました。同研究所の調査に対し、花粉症の主婦の9割近くが「洗濯物ははたいてから取り込む」と答えましたが、あまり効果はないことがこの実験で分かったのです。

花粉の飛散は午後8時から午前10時ごろまでは比較的少なく、昼前後と日没から数時間がぐっと増えます。時間を選んで干したり、部屋干しが望ましいようです。

「侵入させない」「持ち込まない」ための工夫をくぐり抜けて家に入ってきた花粉は鼻や口から吸い込む前に除去すべきですが、いきなり掃除機をかけると排気の風で舞い上がってしまいます。フローリングなど平らな面は絞ったぞうきんや使い捨てのウエットシートなどでふき取るといいでしょう。カーペットなどに付いた花粉は、取りやすくするスプレー式の浮遊防止剤などが衛生用品メーカーから発売されています。

同研究所の研究員は「凝集剤の働きで花粉が大きな塊になるので舞い上がりにくくなる。あとは普段通りに掃除機をかければいい」とアドバイスしています。

毎日新聞生活家庭部

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