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ドラム式洗濯乾燥機のカビに注意
節水をうたったドラム式洗濯乾燥機が普及しています。洗いからすすぎ、脱水、乾燥まで1台でやってくれるのが魅力ですが、乾燥機能がついているからといって、カビが生えないわけではありません。

洗濯機の中をのぞき込むと・・・「あっ!カビだらけ!!ガビ〜ン」(イラスト)洗濯槽で衣類をたたき洗いするドラム式洗濯乾燥機は、槽内に水流を起こして洗う従来の全自動洗濯機に比べ、水量が少なくて済むのが特徴です。96年の発売以来徐々に広がり、日本電機工業会によると、08年には国内の洗濯機出荷台数454万台のうち16%を占めています。

乾燥機能は熱で乾かすヒーター式が主流ですが、05年11月に登場したヒートポンプ式も人気があります。低温乾燥のためヒーター式より省エネ効果が高く、衣類の縮みや傷みが少ないとされています。

大阪市立環境科学研究所は08年秋、大阪市とその周辺の一般家庭109世帯を対象に、ドラム式56台と全自動53台のカビの発生状況を比較しました。内部にカビがあれば洗濯時に槽内に出てくると考え、それぞれの洗濯水とすすぎ水に含まれるカビの胞子数を調べました。

その結果、1ミリリットル当たりの平均胞子数は洗濯水でドラム式が24個、全自動が54個。すすぎ水でも両方式ともに、洗濯水の3〜4割の胞子が見つかりました。胞子が全くなかったのはドラム式で、全自動ともに全体の1割弱だけ。胞子の数は洗濯回数と家族数が多いほど多くなり、水道水と風呂の残り湯、合成洗剤と粉せっけんでの差はありませんでした。

カビ取り剤を使ってカビを撃退!!(イラスト)使用年数との関係を見ると、洗濯水・すすぎ水ともに、ドラム式は使い始めて3年以内のもので胞子が多く、古いものは少ないことがわかりました。対照的に全自動では使用年数が長いほど胞子が多く、5年を超えると1年目の13倍でした。

カビの繁殖は温度とも関係します。ドラム式洗濯乾燥機では、ヒーター式は洗濯槽内の温度を100度近くに上げその熱で衣類を乾かしますが、ヒートポンプは65〜70度の温風で乾かす点が異なります。カビは60度の湯では死にますが、60度の空気中では死にません。65度の空気中で衣類に付いた水分は40度ぐらいにしか上がらないため、ヒートポンプ式はヒーター式よりもカビ対策が重要です。

洗濯機にカビが生えてしまったらどうしたらいいのでしょう。同研究所では「分解して洗濯槽を取り出すことができないので、全自動でもドラム式でも、市販のカビ取り剤を使って取るしかない」と説明しています。カビは洗濯水の水面の泡周辺に繁殖します。水位をよく変える人は、使う水位ごとにカビ取り剤を使う必要があります。ドラム式の場合、カビ臭がした時にカビ取り剤を使うと効果的です。予防には、洗剤は記載された規定量通りに使う▽最低週2〜3回は乾燥機能を使う▽使用後は洗濯機のふたを開けておく——などの対策が有効です。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2009年10月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。