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銭湯巡りが静かな人気
昔ながらの銭湯が見直されています。東京都内ではスタンプラリー「銭湯お遍路巡礼」が人気です。情緒に浸ろうと、銭湯を訪ねました。

銭湯巡りをする様子(イラスト)スタンプラリーは「東京都公衆浴場業生活衛生同業組合」が07年から実施し、加盟935軒(当時)のマップ(300円)も発刊しました。四国八十八カ所のお遍路にならい、88軒のスタンプを集めると認定証や記念バッジが贈られます。これまでに756人が達成し、ノート10冊分880軒を訪れた人も6人います(10月13日現在)。この2年で約90軒が廃業し、844軒に減っています。

スタンプノートを手に、最初は、台東区上野の「燕湯」に。デパート松坂屋上野店の裏手にあり、買い物客が行き交う中、スーツ姿の男性がすっとのれんをくぐりました。瓦ぶきの木造建物は戦後まもない1950年に建てられ、国の登録有形文化財になっています。玄関に切り出した屋根は「千鳥破風」様式。大人料金450円を払い中に入ると、天井が高く開放的です。おなじみの富士山のペンキ絵を見上げながら湯につかったところ、ピリピリする熱さに一気に目が覚めました。湯温は45度。湯上がりには定番の瓶入りの牛乳を飲み、幼いころにタイムスリップした気分でした。

銭湯の湯船につかり疲れを癒す様子(イラスト)昭和初期の風情を残す「月の湯」(文京区目白台)は、週3日だけの営業です。他の日は、デイサービスへの貸し出しやイベントに使われています。番台を守る女性は「50年来のお客さんもいて、家族以上に顔なじみ。地元を離れても、時折立ち寄ってくれる人もいるんです」と話してくれました。脱衣場には、40年以上使われている籐かごが並んでいます。一番乗りした埼玉県所沢市の男性は「風呂おけなど銭湯ごとに個性があり、楽しい」と話し、スタンプを押してもらって満足そうでした。


認定証を手にする様子(イラスト)組合に寄せられた体験談には、「『梅の湯』を回ってみました。次は『松の湯』制覇を目指します」という声もありました。都内に「梅の湯」は約20軒、「松の湯」は約40軒あります。自分なりのテーマで湯巡りは楽しめます。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2009年11月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。