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「カロリー半分」の表示って
消費者庁は今年5月、食品や飲み物に含まれる熱量(カロリー)や栄養成分を「ハーフ」、「半分」、「2倍」などと表示する場合、比較対象を明示するよう各種業界団体や、自治体などに通知しました。健康志向の高まりで、「甘さひかえめ」「無糖」などの表示が目立つが、表示のルールを知らないと誤解しやすい商品もあります。ポイントを知って商品選びに生かしたいものです。

スーパーで、カロリー半分・無糖・1/2・砂糖不要と表示されている商品を選んでいる様子(イラスト)「ハーフ、2分の1などというが、何と比べて半分なのか、よく分からないことがある」。食品表示について、こんな意見は少なくありません。今回の通知では、「ハーフ」や「2倍」などと表示した場合、どの商品と比べたか、比べたのは100グラム当たりなのか1食分当たりなのか、などを明示することが望ましいとしています。消費者庁は、9月末までに食品メーカーなどが対応するよう求めています。

健康増進法の栄養表示基準は、他の商品や一般商品と比べて「低カロリー」「カロリーひかえめ」「カロリーオフ」などと記載する場合の基準を定めています。どの商品と比べたかを明記した上で、食品の場合は100グラム当たり40キロカロリー以上、飲料の場合は100ミリリットル当たり20キロカロリー以上減っていなければなりません。

無糖だからいいかな・・・無糖ドリンクを飲んでいる様子(イラスト)0キロカロリーをうたう製品も人気を集めていますが、表示上「ゼロ」でも実際はゼロでないことが多いのです。食品100グラム(飲料100ミリリットル)当たり5キロカロリー未満であれば、ゼロ表示が認められているためです。100ミリリットル当たり4キロカロリーある飲料の場合、500ミリリットルのペットボトルを1本飲むと20キロカロリーになりますが、「カロリーゼロ」の表示が認められています。メーカーのホームページやお客様相談室などでは、実際のカロリー量を案内していることも多いので、気になる人はチェックしてみてください。

「砂糖不使用」なども勘違いしやすい表示です。製造過程で砂糖を使っていないということを意味し、砂糖の含有量がゼロというわけではありません。果実などの糖類を含んだ原材料や砂糖以外の糖質が使われている場合が多いのです。キシリトールやスクラロースなどの低カロリー甘味料を使っていれば、製品全体も低カロリーになっていることが多いですが、ブドウ糖や果糖、麦芽糖のカロリーは砂糖とほぼ同じです。「砂糖不使用=低カロリー」ではないので注意したいものです。

アラマッ!ホームページで調べたら砂糖不使用=低カロリーではなかった(イラスト)また、「ノンシュガー」や「無糖」は「砂糖不使用」とは意味が異なります。食品100グラム(飲料100ミリリットル)当たり糖類が0.5グラム未満であることを意味しているので、糖類以外の甘味料が含まれている場合もあります。

食品表示の中には基準のないものもあります。「甘さひかえめ」や「うす塩味」など味覚に関する表現は感覚的なものなので数値化することも難しく、法律の基準は適用されないのです。カロリーが少ないなど勘違いしやすい表現もあるので、注意が必要です。

栄養表示基準は、カロリーや栄養成分の量を表現する場合、熱量や含有量の数値を表示することを義務付けています。食品や飲み物のカロリーを気にするなら、「甘さひかえめ」などのキャッチコピーではなく、包装に表示されている栄養成分表示欄を確認したいものです。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2010年6月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。