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親子カフェが人気です
子どもは遊び、親はゆっくり食事を楽しめる「親子カフェ」「キッズカフェ」と呼ばれるレストランが増えています。安心な食材を使い、遊び場やおもちゃ、絵本で子どもを飽きさせない工夫が、親たちの心をつかんでいるようです。

エーンッ レストランで子どもが泣いている様子(イラスト)東京都大田区の商店街の一角にある「スキップキッズ」雪谷店を取材しました。母親と入店した5歳前後の子どもたちは、注文が済むや店内にあるボールプールに次々に飛び込んでいました。専任スタッフが見守る中、ジャングルジムをくぐったり、ボールにもぐったり。2、3歳の子どもたちは遊び場で買い物ごっこや料理のまねに夢中です。

2歳の一人娘を連れて電車で来た母親(33)は「普通のレストランに行っても、親は交代で子守になり、冷めきったご飯しか食べられない。ここでは親も子もゆっくりできるのがうれしい」と話しています。

幼稚園の母親仲間と訪れた女性(44)はワインを注文しました。「子どもを預けて飲み会に行くのは難しい。ここはお酒を飲む人も結構いて、気兼ねなく楽しめる」とグラスを傾けご機嫌でした。

ワイワイッ 親子カフェで子どもが遊んでいる様子(イラスト)親子カフェの先駆けといわれるスキップキッズは04年、江戸川区で開業しました。「乳幼児が思い切り遊べるスペースと周りで食事ができるスペースが一つになったカフェ」が売りものです。配膳カウンターを高さ116センチと子どもの手の届かない所にしたり、店内の扉は中心をくりぬいた観音開きにするなど、子連れ客の安心のため、店内構造や接客に200のルールを設けています。

店内では、窯焼きピザや生めんのパスタを提供しています。食事代のほか、1〜6歳の子どものみ、利用料として1時間350円、以後30分ごとに150円かかります(食事メニューを注文した子どもは1時間無料)。口コミで人気が集まり、入店待ちの行列ができるほどです。

親子カフェを応援する自治体もあります。

東京都目黒区は「子育てカフェ事業」として、おむつ交換台などの施設整備費や、絵本やおもちゃの購入費を助成しています。08、09年に募集して3店舗が指定を受け、区内の妊婦に配る「子育てふれあいマップ」にも紹介されています。

安心だわ〜 親子カフェでくつろいでいる親の様子(イラスト)子育て中の親の支援として区は、保育園などで親同士が交流する事業を行ってきましたが、周囲に気を使わずに外食できる場を増やそうと考えました。子連れ外出の機会を増やし、育児ストレス解消や虐待防止につなげる狙いです。

子育てカフェ指定第1号の「いいカフェ自由が丘aikata」(アイカタ)は、ブティックの並ぶ駅前商店街にほど近く、保育所を併設しています。保育所の調理師がシェフを兼ね、日替わりランチは園児の昼食と一緒というユニークなカフェです。

常連の主婦(40)は「献立も店の雰囲気も家庭的で安心。ここは自分もほっこりできる場所」と喜んでます。2歳の長女と訪れた主婦(41)は「レストランで『動いちゃだめ、騒いじゃだめ』と言われるのは子どもも疲れる。ここでは少し動けるスペースがあるだけで、むしろ騒がない」と目を見張っています。

店ではスタッフが積極的に客に話しかけ、客同士も気楽におしゃべりしています。店長は「区の指定を受けたと知り、来てくれる親子が絶えない。区はもっと指定を増やしてほしい」と話しています。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2011年5月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。