お役立ち情報/情報ものしり帖

缶入りハイボールがブーム
ウイスキーを炭酸で割る「ハイボール」の根強い人気が続く中、缶入りハイボールへの注目が高まっています。種類が急増し、個性的な外国産ウイスキーを使った商品なども投入されたためです。その魅力を探りました。

お店で缶入りハイボールを手に取る様子(イラスト)缶入りハイボールの販売数量は、缶入りチューハイ・カクテルの5%を占めています。火付け役はサントリーです。09年10月に「角」、昨年9月には「トリス」を発売しました。角は新幹線の売店でも扱われるほどの人気となっています。今年6月には同社の缶入りハイボール全体の販売数が計1億本を超えました。ウイスキー部の田中嗣浩課長は「自宅で作る手間を省きたい人が買ってくれるぐらいかと思ったが、予想以上に売れている」と話しています。

アサヒビールは5月、「ブラックニッカ」の缶入りハイボールのデザインを一新しました。強めの炭酸を使い、爽快な喉ごしが特徴です。酒類本部の宮崎真プロデューサーは「ウイスキーになじみがある40代以上の男性だけでなく、若い世代や女性からも人気」と話しています。

外国産ウイスキーはキリンビールが先駆けです。昨年11月に「フォアローゼズ」と「I・W・ハーパー」をコンビニエンスストア限定で同時発売しました。今年3月にはスーパーなどにも広げました。同社広報部は缶入りハイボール人気について、「東日本大震災後は“家飲み”が増えていることも背景では」と話しています。サントリーも6月、コンビニ限定で「ジャックダニエル」を発売しました。

ハイボールで乾杯する様子(イラスト)調査会社「味香り戦略研究所」(横浜市)の分析「ハイボールテイストマップ」によると、国産ウイスキーは飲みやすさが持ち味で、外国産ウイスキーはコクの深さが特色です。同研究所の担当者は「定番が、日本酒やビールなどの醸造酒から、ウイスキーなどの蒸留酒にシフトしている。特に、苦みを抑えつつコクがあり、後味がすっきりしたものが求められている」と話し、口当たりの良さと炭酸の刺激を併せ持つハイボール人気の背景を説明しています。

サントリーにハイボールを家庭でおいしく作るコツを聞きました。基本は(1)8分の1のくし形に切ったレモンを軽く搾り、皮ごとジョッキに落とす(2)氷をグラスいっぱいに入れる(3)グラスにウイスキーを5分の1程度注ぐ(4)炭酸を静かに注ぐ(5)マドラーで1回混ぜる。

ウイスキーと炭酸の比率を1対4にすると、溶けた氷と混ざり、アルコール度数が缶入りと同じ7%程度になるそうです。ジンジャーエールやライムなど柑橘(かんきつ)系の果物を使うと、異なる風味を楽しめそうです。

毎日新聞生活報道部

Copyright© 2003 - 2011 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2011年9月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。