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パソコン画面から出るブルーライト対策は?

パソコン(PC)やスマートフォンなどの画面から出る青色の光「ブルーライト」が、体に影響を与える可能性があるとして注目されています。目や睡眠に影響を与えるとされ、最近は青色光を減らすメガネやフィルムなどの対策グッズも相次いで販売されています。どんな対策を取ればいいのでしょうか。

「パソコンや携帯電話の画面を日常的に見る時間が長くなっており、ブルーライトの影響は無視できない。生活習慣が変わっているのだから、必要な保護対策をしないと、目に影響を与える可能性がある」。こう話す専門家がいます。

目が疲れる〜 目頭を押さえている様子(イラスト)海水浴やスキーに行き、紫外線の影響で目が赤くなる角膜炎になったことのある人もいるでしょう。光による刺激が目に悪影響を与えることは、以前から知られています。ところが、青色光には他の光とはやや異なる特徴があります。

太陽光は赤、緑、青などさまざまな色の光が混ざって白っぽくみえます。中でも、青色系の光は紫外線に次いでエネルギーが強く、水晶体を透過して網膜に影響を与えやすいといいます。

5月の金環日食の時に話題になった「日食網膜症」は、太陽光を直接見ることで目の痛みやめまいを起こす恐れがありますが、この原因になるのも、主に青色光だといいます。

青色光の影響を強く受ければ、加齢黄斑変性と呼ばれる病気を引き起こす原因になる、との指摘があります。加齢黄斑変性とは、見ようとするところが見えづらくなる病気で、失明の原因にもなり得ます。光の刺激を受けると悪玉物質の活性酸素が出やすくなり、黄斑に炎症を起こします。

パソコンやスマートフォンなどの端末から出る青色光は、太陽光に含まれる青色光に比べれば微弱ですが、画面を毎日長時間見続ければ、目への影響が心配されるといいます。特に子どもは、大人に比べて水晶体の濁りが少ないため光の透過性が高く、より影響を受けやすいといいます。

青色光を反射します! パソコン対応メガネをかけている様子(イラスト)影響を小さくするにはどうすればいいのでしょうか。専門家は、屋外ではつばの広い帽子や日傘で日光を避ける▽青色光を減らすメガネなどのアイテムを活用する――を勧めます。やや意外なのが食生活への注意です。「ホウレンソウなどに含まれる抗酸化色素のルテインは黄斑を保護していますが、体内では生成できない。こうした緑黄色野菜を積極的に食べることも大切です」と話している。

デジタル機器の画面のまぶしさやちらつきを減らすという「青色光カットメガネ」が相次いで発売されています。

ニコン・エシロールは昨年6月から、青色光を反射させる透明レンズを販売しています。同社の調査によると、デジタル機器で多く使われるLEDの液晶モニターや昼白色のLED電球は、従来のブラウン管の画面や白熱電球に比べ、青色の光を強く発しています。青色光を減らすことで、文字や輪郭がよりはっきり見えて、目の疲れも軽減されるといいます。マーケティング担当者は「予想の2倍の売り上げで、特に今年に入って勢いがある。紫外線もカットするので、屋外でも快適に過ごせる」と話します。

セイコーオプティカルプロダクツも今年4月、特殊コーティングで青色光を反射させるレンズを発売しました。メガネブランド「ジンズ」や「ゾフ」も、パソコン対応メガネを販売しています。ジンズを展開する「ジェイアイエヌ」によると、7月末までに累計40万本を売り上げたといいます。

「ソフトバンクBB」も5月から、スマートフォンの液晶画面に貼り付けて青色光を低減するフィルムを発売しています。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2012年9月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。