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CDから高音質のデジタル音源「ハイレゾ」へ

高音質のデジタル音源「ハイレゾ」。利用者と提供される楽曲数がともに急増し、注目を集めています。

ハイレゾは「ハイ・レゾリューション(高解像度)」の略です。オーディオ音楽評論家の麻倉怜士さんは「奥行き、立体感、臨場感がすごい。まるでそこで聴いているようなライブ感が魅力。ハイレゾを聴けばほかの音源には戻れない」と、その高い音質を評価します。

LP盤の方が良かったなぁ・・・CDとLPを見比べている様子(イラスト)デジタルは、生の音のアナログ音の波形を0と1の信号で表し、CDや伝送路に乗せ、ユーザーの手元に届けます。その0と1の信号は、機器を通して元のアナログ波形に戻され、音楽として聴けます。

CDは、演奏を信号化する時に、人の耳では聴き取れない帯域にある高・低音や小さな音を省きます。音の幅を制限することで音質は維持しながら、CDに収まるサイズに圧縮するためです。だが、音情報の省略は微妙な影響を再生音に及ぼし、熱心な音楽ファンからは、アナログ波長をそのまま焼き付けているLP盤より音質は劣ると指摘されていました。

ここにインターネットが登場し、音楽の配信事業が台頭。CDのように、メディアの容量に制限されることがなくなりました。当初は回線帯域の限界などから、CDより音質の劣る音源が主流でしたが、ブロードバンド化で回線の限界を克服。CDよりはるかに広い音域の「ハイレゾ音源」が流通し始めました。音域が広いため、生演奏に非常に近いダイナミックな音を再現でき、臨場感や立体感を色濃く感じられます。

なんという臨場感・・・ハイレゾ音源を聞いている様子(イラスト)05年からハイレゾ楽曲配信サービス「e−onkyo music」を始めたオンキヨーによると、ハイレゾ音源の売り上げは10年まで横ばいでしたが、11年に前年比の2倍と急増しました。12年は11年の2.5倍を見込む勢いといいます。ユーザーは40代、50代の男性が多いようです。提供楽曲数の少なさがネックでしたが、今年、ワーナー、ビクターと大手レーベルが参入し、2万曲にまで増えました。

オンキヨーによると、ハイレゾ音源の価格は通常の音楽配信より若干割高の1曲300円程度です。1万円程度からあるデジタル・アナログ変換器とパソコンをUSBケーブルでつなぎ、変換器とオーディオアンプをケーブル接続すればOK。変換器は種類も多く、こだわりと財布に合わせて自分好みに展開できます。

麻倉さんは「CD誕生からすでに30年。今後はCDからハイレゾへの流れが強くなる」とみています。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2012年11月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。