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ゲテモノ化粧品が人気 カタツムリなどの成分配合/効果疑問視する声も

カタツムリやナマコ、ヘビやハチ、ミミズなどが持つ成分を生かした化粧品「多様生物コスメ」が、女性の人気を呼んでいます。韓国での流行を機に、日本でも幅広い世代に浸透してきました。美しさのためなら「ゲテモノ由来」も何のその?

カタツムリ?ハチ?ヘビ? 大丈夫かな・・・ クリームの箱を手に取っている様子(イラスト)韓流ショップが建ち並ぶ東京・新大久保。東京都東久留米市の主婦(47)は「値段が手ごろで触感もいい」と「ヘビ毒入り」の美容液を買いました。ヘビ毒の成分に似せて合成した成分を配合し、美肌効果をうたいます。「粘液を配合して肌にハリが出る」というカタツムリのクリームを使っている墨田区の主婦(47)は「現物(カタツムリ)のことは忘れて使います」と笑顔で話しました。

カタツムリなど3種の美顔用シートマスクを昨年春から製造発売している「サンスマイル」(本社・東京都)によると、購買層は20代を中心に、10代から60代までと幅広いようです。

「どうせならインパクトを出そう」と、商品パッケージに生物の写真を大きくあしらいましたが、売れ行きは好調です。2月には韓国のヘビ毒、ハチ毒ブームを受けて2種を追加しました。シャンプーやハンドクリームの販売も始めました。

国内でも思わぬところにブームの影響が出ています。長崎県の大村湾漁協(松田孝成組合長)では、沿岸で取れる特産の乾燥黒ナマコを配合したせっけんを販売したところ、10万個が売れ、漁協の目玉商品の一つに急成長しました。

食品用に加工する際にちぎれたナマコを活用したいと09年に発売しました。それが最近のゲテモノ化粧品ブームで知名度が上昇しました。担当者は「流行が追い風になった」と驚いています。

まぁ・・・ 化粧品を使っている様子(イラスト)多くの女性が苦手とする生物が配合された化粧品が、なぜ話題になるのでしょうか。甲南女子大の米澤泉准教授(化粧文化論)は「若い女性の間では、韓国製の洋服や化粧品は『安くて高品質』というイメージが定着しているため、受け入れやすかったのではないか。目新しさの一方で、価格も失敗しても許せる程度。遊び感覚で試しているのだろう」とみています。

化粧品の開発経験を持つ「ビューティーサイエンティスト」の岡部美代治さんは「海外でも実験などで安全性が確認されており、問題はないだろう。信頼できるメーカーかどうかを確かめて買うといい」と話しています。

ただ、効果については疑問視する声も出ています。よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長は「生物が美肌成分を持っていても、化粧品に配合して全てが浸透するとは限らないし、どのくらいの濃度で効果が出るかについても吟味する必要がある」と指摘しています。使う時は内容をよく理解するよう呼び掛けています。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2012年12月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。