お役立ち情報/情報ものしり帖

生前整理 ジュエリーをリフォーム アルバムはデータ化

いつかは訪れるのが人生の終わりです。その時、自分の遺品をどのように家族に残せばよいのでしょうか。生きているうちに自分の持ち物を整理する「生前整理」が注目されています。ジュエリーや写真を、喜ばれる形で譲るためのサービスも広がっています。

リフォームした母の指輪をはめている様子(イラスト)東京都内に住む女性(62)は2011年9月、ジュエリーのリフォームや修理、買い取りなどをする「アイデクト」(本社・東京都港区)を訪ねました。持ち込んだ一つが、約10年前に亡くなった母の形見のダイヤの指輪。ジュエリー好きだった母が、小学校の卒業式ではめていたのを覚えています。「せっかくあるのにデザインが古くて使えない。もったいないので、今風にリフォームを頼みました」

店ではデザイナーの下池恵子さんが、女性の希望を聞きながら目の前でデザイン画を描きます。指輪に付いていた大きな青いオパールはネックレスに、ネックレスの淡水パールは指輪やイヤリングにしました。「ダイヤの指輪は立て爪が高く引っ掛かったので、低くしてもらった」といいます。

女性は「リフォームして身につけると『母の物だ』という気がして、表情や会話を思い出す」と話します。自分が死んだら、ジュエリーは弟の嫁やめいに譲りたいと思っています。下池さんは「ご自身の死後、遺族に喜んで使ってもらえるようにリフォームする年配者は多い」と話しています。

アイデクトは2年前から、住宅型有料老人ホームなどを定期的に訪れ、「出張相談会」を開いています。12年夏、高齢者向け住宅などで暮らす70〜85歳の女性89人に「譲り受けたジュエリーで困ったこと」を尋ねると、「デザインが古くて使えない」が68%とトップでした。逆に「うれしかったこと」は「すぐに身につけられるデザインだった」が64%で最多でした。

データ化したアルバムのイメージ(イラスト)

生前整理で悩みそうな物といえばアルバムです。「カメラのキタムラ」が11年4月から始めた「アルバムそのままDVD/フォトブック」は、アルバムを持ち込んでデータ化するサービス。保管がしやすそうです。

高性能のスキャナーでアルバム1ページをそのまま読み込みます。テレビで1枚ずつスライドショーのように見ることができるDVD(ブルーレイ)▽1枚ずつの写真画像を集めたDVD▽アルバムを小さくしたようなフォトブック(通常サイズ・縦横約15センチ)――の3点を作ってくれます。アルバム1冊で5980円。

故人の思い出の写真をごみ同然に処分していいかどうかも悩ましいものですが、写真を供養してくれる神社や寺もあります。千葉厄除(よ)け不動尊妙泉寺(千葉県東金市)と富士浅間(せんげん)神社(群馬県藤岡市)は、みかん箱1箱分で5000円。倉留寺(そうりゅうじ)(島根県出雲市)はA4の封筒サイズで1000円、みかん箱1箱分で3000円、それ以上は1箱4000円。いずれも持ち込み、郵送とも受け付けています。

毎日新聞生活報道部

Copyright© 2003 - 2012 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2013年1月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。