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女性に拡大する栄養ドリンク剤市場

かつては男性が購買層の中心だった栄養ドリンク剤ですが、女性をターゲットにした製品が続々登場しています。環境の変化などで疲れがたまりやすいこの時期、最近のドリンク剤事情を探りました。

調査会社によると、栄養ドリンク剤の市場は2012年見込みで約1600億円。前年比でほぼ横ばいだが、ここ10年を見ると、縮小傾向が続いています。

こうした中、女性向け製品は好調といわれています。大正製薬の12年の調査では、ドリンク剤を飲む人の56%が女性で、男性(45%)を上回りました。「ファイト、一発」のCMで知られる「リポビタンD」も、飲む人の半数近くを女性が占め、低カロリーの「リポビタンファイン」は85%が女性でした。

私は疲れに 私は美容に ドリンク剤を飲む女性(イラスト)

●ノンカフェイン

同社は今年4月、女性向けに新商品「リポビタンフィール」を発売しました。従来製品と同様にタウリンやビタミンB群などの成分を含みますが、覚醒作用のあるカフェインは配合していません。同社の調査では、女性のドリンク剤を飲むタイミングが「仕事や家事、勉強を始める前」に続き、「寝る前」が多いからという。低カロリー(18キロカロリー)で、味も女性が好むカシス風味に仕上げた。

商品企画部の担当者は「男性は朝起きた時や仕事に行く途中に飲むことが多いが、女性は肌のためにもビタミンをとって、寝ている間に1日の疲れを取りたいと考える人も多い。家でゆっくりと飲むことを想定した」と話します。

武田薬品工業も4月、女性向けに「アリナミンRオフ」を発売。こちらもノンカフェインでカロリーオフ(2キロカロリー)。香りはラベンダーとグレープフルーツで、「就寝前の服用もお勧め」といいます。

夜飲む 朝飲む ドリンク剤を飲む様子(イラスト)●疲れと美容1本で

ドリンク剤の見かけは似ていても、表示を見ると「指定医薬部外品」「栄養機能食品」「清涼飲料」など、さまざまな分類があります。配合成分などによって大きく医薬品と食品に分けられ、食品系のドリンクも目立ちます。

富士フイルムは、働く女性をターゲットにしたドリンク「ビューティーファイター」を4月から販売しています。ビタミンB群やトウガラシエキスのほかコラーゲンも配合。広報部は「働く女性への調査の結果、栄養ドリンク剤を飲む人は美容飲料も飲む傾向がある。1本で両方の成分を補えるのが特徴」と説明しています。

●売れるのは週後半

「チョコラBB」シリーズで長年、肌荒れ改善など女性を意識したドリンク剤を開発するエーザイは、多様化するニーズに合わせた製品を増やします。今年3月、ジュレ状の美容飲料を発売したほか、昨秋には、疲れに効果のある13種の成分を配合したドリンク剤「チョコラBBハイパー」も出しました。女性は一度に多くの成分が取れる製品を好むためといいます。

薬粧事業部の担当者は「疲れがたまってくる週の後半によく売れる。女性は自分にお金を使うが、成分をしっかり見比べてよりお得感のある製品を選ぶ傾向が強い」と話しています。

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2013年6月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。