お役立ち情報/情報ものしり帖

東日本大震災 靴下人形「おのくん」人気 宮城・東松島の仮設住宅生まれ

東日本大震災で被災した宮城県東松島市の仮設住宅で誕生したユニークな人形「おのくん」が、全国的に人気を集めています。震災への関心の風化が危惧される中、被災地からの情報発信にも一役買っています。

「おのくん」人形の制作風景(イラスト)

「おのくん」が誕生したのは昨年4月。「米国で『ソックモンキー』という靴下人形を作る活動があることを知り、私たちも作ってみようと思い立ちました」。こう話すのは、小野駅前応急仮設住宅の自治会代表(62)です。

同市は、震災による死者・行方不明者が1100人を超え、全世帯の7割以上の住宅が全半壊しました。震災から1年が過ぎ、避難生活は徐々に落ち着き始めていたが、避難者の多くは仕事や生活の張りを失っていました。

代表ら女性5人はソックモンキーを参考に、見よう見まねで人形作りを始めました。全て手作業で、寄付などで集まった新品の靴下に綿を詰め、縫い付けます。1体作るのに約2時間かかります。裁縫が得意でないメンバーもおり、当初は「めんどくしぇ」とこぼしていましたが、作業にも少しずつ慣れ、メンバーも15人に増えました。

おらを、よろすぐ 「おのくん」人形のイメージ(イラスト)人形は、仮設住宅の名前にちなみ「おのくん」と命名。ユーモラスな表情やスタイリッシュなデザインが好評で、視察やボランティアで訪れた人たちがお土産に購入し、これまで8000個以上が売れました。口コミで評判が広がり、全国から問い合わせが相次いでてますが、「多くの人に東松島を訪れてもらい、実情を知ってほしい」と仮設住宅での販売が原則となっています。代表は「多くの人に助けられ、つながりもできた。震災は大変な経験だったが、悲観することだけではない」と話しています。

1体1000円。材料の靴下(新品)と綿の寄付も呼びかけています。問い合わせは電話兼ファクス(電話0225・98・8821)

毎日新聞生活報道部

Copyright© 2003 - 2013 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2013年8月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。