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秋も花粉症にご注意!

秋らしさを満喫できる時期の到来、と思ったら、鼻水が止まらない――。それはもしかして風邪ではなく、秋の草花による花粉症かも。最近はスギ花粉症患者の増加によって、別の花粉にも反応して、秋に症状が出る人が増えているといいます。

●春先と同様の症状

神奈川県座間市の男性(61)は30年近く前、ブタクサ花粉症と診断されました。その5年ほど前からスギ花粉症がありましたが、8月のお盆の頃から、外出するとくしゃみや鼻水など、春先と同様の症状が出るようになったといいます。毎年10月初めまで続き、薬が欠かせません。

ハックション くしゃみしている様子(イラスト)秋の花粉症の原因になるのは、ブタクサ、ヨモギなどの草が主体です。春のスギやヒノキの花粉が数十キロ以上先までも届くのに対し、ブタクサなどの花粉が飛ぶのはせいぜい数百メートル〜1キロ程度。半面、身近な道端や河川敷に生えているため、近くで大量に吸い込む恐れがあります。

男性は10年ほど前から、地域でオオブタクサなどの駆除に取り組み、夏場に草刈りを繰り返しています。「1年草なので、何年か根気よく続ければ減らすことは可能。スギと同様に『花粉を減らすのは無理』と諦めてしまう人が多いが、ブタクサは自分たちで対策が取れます」と、活動の広がりに期待しています。

●地域差が大きい

「地域差が大きいのが秋の花粉症の特徴」と日本医科大の教授はいいます。「土手や公園など雑草の多い場所を避ければ、スギ花粉よりは自衛が可能」と話します。ただ、秋は運動会など屋外でのイベントも多く、連休も多くあります。肌寒い春先よりも屋外にいる時間が長いので、注意が必要です。

症状はスギ花粉症とほぼ同じで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど。晴れた日は花粉の飛散量が増えるので症状が重くなり、雨の日は軽くなります。一方、草花の花粉は壊れやすく、細かいため、スギに比べてぜんそくを起こしやすくなります。口腔(こうくう)アレルギー症候群(OAS)と呼ばれる、口の中がかゆくなるなどの症状を伴うこともあります。

自衛策や治療法も、春とほぼ同じです。かかってしまったら、花粉症対策用の眼鏡やマスクを使い、花粉を取り込まないようにします。雑草の多い場所に行くことや、土手でのジョギングなどは避け、花粉が多く飛ぶ雨の日の翌日は外出を控えましょう。毎年重症化する人は、飛散のピーク前に抗ヒスタミン薬などを飲んでおくと良いでしょう。

杉花粉が飛んでいる様子(イラスト)●スギ花粉も飛散

秋の花粉症患者は、2000万人とも言われるスギ・ヒノキ花粉症の5〜10分の1程度とされます。スギに反応する人が即ブタクサなどに反応するわけではありませんが、スギ花粉症のある人は、ない人に比べ反応しやすいといいます。

スギ花粉症で、秋に症状が出る場合もあります。スギは秋にかけて花芽を作り、11月ごろに休眠状態に入る前に若干の花粉を飛ばすためです。飛散する量、期間は、春に比べてわずかなため、症状が出るのは重症者だけとみられます。教授は「風の強い日に対策をして、症状が出てから薬を飲み始めれば十分」と話します。

気温が急激に下がる秋は風邪を引きやすく、通年性のアレルギー性鼻炎も悪化しやすくなります。別表のチェックポイントのうち三つ以上当てはまる場合は、花粉症の可能性があるので医師に相談しましよう。屋外やジョギングの後で症状が出るのは花粉症、屋内でも悪くなるのは通年性のアレルギー性鼻炎の可能性が高い可能性があります。

教授は「花粉症は放っておけば、体はますますアレルギー反応を起こしやすい状態になり、悪化する。医師と対策を立ててください」と助言しています。

■花粉症チェックポイント

・透明でさらっとした鼻水が出る
・1週間以上くしゃみや鼻水が続いている
・目のかゆみがある
・くしゃみが止まらないことがある
・熱があっても微熱程度で高熱ではない
・晴れた日に、より強く症状が出る
 ※三つ以上当てはまる場合は花粉症の可能性も。教授の話を基に作成

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2013年11月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。