お役立ち情報/情報ものしり帖

傷ついた子の声 伝える本出版

 

親から虐待を受けて児童養護施設で暮らしたり、不仲の両親に心を痛めたり――。家族の間で傷ついた子ども23人の声を詩や文章で表現した本「愛されなかった私たちが愛を知るまで」(かもがわ出版、1575円)が出版されました。家族や子育て問題に詳しいジャーナリストの石川結貴さんと共に本をまとめた高橋亜美さん(40)は「子どもの生の声を知ってほしい」と話しています。

不安そうな兄妹の様子(イラスト)

高橋さんは、親と暮らせない10代後半の子どもが暮らす自立援助ホームに9年間勤めた経験があります。現在は、同ホームのような環境で育ち社会に出た若者を支援するアフターケア相談所「ゆずりは」(東京都)の所長。「子どもは環境に慣れると、つらかったこと、家族の悩みを話してくれる。涙を流したり、畳をむしったりしながらつむぐ必死の言葉を残したい」と詩の形で書き留めてきました。

頼もしい兄妹の様子(イラスト)

それを知った石川さんが出版を提案。石川さんが、親の過度な期待に押し潰されるなど、一見幸せそうな家庭で暮らす子どもの声も集めました。

高橋さんは「子どもを大切にできる社会は、大人も窮屈にならないことにつながる」と語っています。本では、2人による関連した分析やルポが添えられています。

毎日新聞生活報道部

Copyright© 2003 - 2014 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2014年3月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。