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時代映す 婦人誌の変遷

4月発売号で24年の歴史に幕を閉じた主婦と生活社の月刊誌「すてきな奥さん」が、新たな女性ライフスタイル誌「CHANTO(ちゃんと)」(6月7日発売、540円)にリニューアルしました。時代を映す鏡でもある婦人誌。主婦の生き方にどう寄り添ってきたのでしょうか。

婦人誌を読んでいる様子(イラスト)●良妻賢母を念頭に

「すてきな奥さん」の前身は、終戦後の1946年に創刊して47年続いた月刊誌「主婦と生活」です。良妻賢母を念頭に、料理や家事の知恵を専門家に聞くというスタイルでした。

男性が一家の大黒柱として専業主婦と子どもを支える核家族世帯が主流となるなか、90年に「すてきな奥さん」は創刊されました。同誌の編集長(39)は「女性たちが主婦としての自分に自信を持っていた時代だった」と見ています。

同誌は一般家庭の暮らしの知恵を紹介する新しいスタイルを確立し、創刊号では「普段の暮らしの中にもワクワクできる“ときめき”がある」と題した特集を組みました。だがバブルが崩壊し、97年に消費税が5%に増税されると、「節約」と「貯金」が2大テーマになっていきました。

昭和21年、バブル期、現在 婦人誌を読んでいる様子(イラスト)●働く母親に狙い

一方、時代とともに女性のライフスタイルは多様化していきます。昨年末に行った読者アンケートでは、4割が仕事を持つ「兼業主婦」であることが判明しました。さらに仕事を持っていない6割の読者のうち9割が「2014年からは働きたい」と考えていることがわかりました。編集長は「働く女性が増え、『時間がかかってもお金を節約したい』より『多少お金がかかっても時間を節約したい』と考える女性が増えてきた」と指摘します。

こうした傾向は少しずつ顕著になってきて、主婦向け生活雑誌が次々と休刊を発表。08年には「主婦の友」(主婦の友社)が91年の歴史に終止符を打ち、「おはよう奥さん」(学研)も昨年10月号で休刊しました。

後継誌「CHANTO」のテーマは「働いていても、家事も育児も自分のことも『ちゃんと』したい」。働く母親の声をもとに、時短術や便利グッズなどを紹介します。

編集長は引き続き重責を担いますが、「目指すのは完璧ではなく、うまく回すこと。『生活の知恵』にこだわり、女性に『幸せな毎日』を提案していきたい」と話しています。

 

毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2014年7月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。