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「大家族体験」で多様性学び 多世帯65人が静岡で合宿 子育て「助け求めてもいい」

同じ屋根の下で数日間、複数の家族が寝食をともにして助け合いや多様な価値観を学ぶワークショップ「大家族ごっこ」を、民間団体「こども環境会議」が毎年行っています。今年は7月27日から3日間、静岡県函南町の寺で開き、2〜65歳の約65人が参加しました。

不安 孤独 心配を抱える親子の様子(イラスト)同会議代表でセラピストの女性(52)が、自閉症の娘の子育てに行き詰まっていた母親をカウンセリングしたことが団体設立のきっかけです。母親の孤立感を和らげようと、シングルマザーや産後うつで悩む母親らも集めてキャンプを行い、2000年に発足しました。以来、毎年、長野県軽井沢町などで開いてきた。現在は一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(東京都渋谷区)の一部として活動しています。

日中は座禅や茶摘み、スイカ割り、水鉄砲での水のかけ合いなどをして子どもも大人も一緒に遊びました。夜は全員が車座になって語り合いました。「家族から笑顔がなくなった時、どうしたらいい?」という問いかけに、「ありがとうと言うこと」と答えた子どもに大人が感心する場面もありました。

療育施設指導員と親子の様子(イラスト)当初は参加者だった東京都小平市の療育施設指導員(50)は現在、同会議の運営を支えています。4人の子がいるシングルマザーですが、「親以外の大人の関わりがあることで、親も子も視野が広がりました」と話してくれました。2歳の時から参加している長女(17)は、幼い子が慕う「大家族のお姉さん」的存在に成長。「年齢も育った環境も異なる子どもたちと仲良くなれるのが楽しい。もう一つの家族みたいで、毎年ここに来てパワーをもらっている」と語りました。

10歳の長女と8歳の次男と初参加した函南町の女性会社員(39)は「人見知りと思っていた子どもが面倒見のよいことがわかった。たくさんの人と接する中で、意外な一面が引き出された」と驚いたと言います。

いってきまーす 明るくなった子供の様子(イラスト)代表は「一人で何でも完璧にやらなければと抱え込み、追い込まれる母親は多い。体験を通して、周りに助けを求めてもよいこと、子どもの多様性を認めることを覚えてほしい。それを自分の住む地域でも実践し、還元してもらえたら」と期待しています。問い合わせは同会議ホームページ(http://www.kodomokankyokaigi.jp/)。

毎日新聞生活報道部

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