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冬本番。上手に医師にかかるには?


冬本番となり、寒さから体調を崩しやすくなる季節です。医者の診断を上手に受ければ、回復もスムーズに進みます。どのようなかかり方が望ましいのでしょうか。

●初診の前に整理今までの症状を書いたメモを医者に渡す患者(イラスト)

体調を崩して病院に駆け込んだ際、医師の診察を受けている時間は、病気になってから治るまでの経過でみると、本当にわずかでしかありません。

「初診では、いつから、どんな症状があるのかまとめておいてもらえると助かります。メモを作っておいて、そのまま渡してくれてもいいですよ」。そう語るのは、患者とのコミュニケーション充実に取り組む福岡県内の医師です。症状が1カ月以上続いている場合は、特に有効だそうです。

「既に別の病院にかかったのなら、その病院名や診断の内容だけでなく、発行された検査の詳細と結果が分かる文書や、お薬手帳も役立ちます。大きな流れを把握しないと、より確度の高い診断ができません」

まれに出る、程度の軽い腰痛や腹痛、胸痛などは、発症してから2カ月ほどたって病院を訪れる人が珍しくありません。その代表的なものとして、ゴルフでコースに出てプレー中に起きることがある狭心症の患者のケースがあります。

先の医師は「気になっている症状が、ずっと続いているのかどうか。時々の場合なら、どんな状況で起きやすいかを整理しておいて」としたうえで、「発症した当初の説明にこだわり過ぎると、現在までの症状の変化が医師に伝わりにくいので気をつけて」とアドバイスしています。

初期の段階での診断が確実とはいえません。一見して風邪のように思えても、治りかけで別の病気と断定できることもあるそうです。まずは、予想される今後の展開の説明を医師から受け、どうなったら再診を受けるべきなのか確認することがお勧めです。「その上で、例えば風邪なら3〜5日でピークを迎えます。体のつらさが取れるころから鼻水やせきが出始めて、1、2週間で治まっていくこともあります。こうしたシナリオから大きく外れるようなら、改めて診断を受けた方がいいでしょう」とこの医師はアドバイスしています。

自身の症状についてネットで調べる女性(イラスト)●ネットは「参考」で

最近はインターネットで、当てはまりそうな病名を調べてから来院する患者が多くおられます。予備知識があることは結構なのですが、ネットでは書き手が自分なりの解釈を載せていることが多いようです。「占いのような参考情報くらいの感覚で十分です」とある医師は話し、こう続けました。

「ただし、間違っている情報や医学的に正しくない見立てをもとにしていても、自分の不安を解消するために納得できるまで聞いてみてください。急にせきが出てきた人は、肺がんを懸念していてもなかなか言い出せなかったりします。間違いを気にせず、何でも医師にぶつけてほしいですね」

●妄信せず慎重に

もちろん医師も万能ではありません。患者側も、思わぬ治療トラブルを避ける自己防衛策を知っておきたいものです。

別の医師は「手術をすると言われたら、その所見につながった検査結果などの資料を出してもらい、セカンドオピニオンだけでなく、さらに3人ほどの医師に話を聞くべきでしょう」と言います。

その上で「認定医や専門医も玉石混交だし、とにかく『この医師なら大丈夫』と妄信してはいけません。病院ではなく医師個人のホームページを中心に情報を集め、どの病院にかかるか慎重に見極めた方がいいでしょう」と呼びかけています。


毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2016年1月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。