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梅雨の季節。カビを防ぎ、退治するには?


じめじめした梅雨は、カビの繁殖には好条件がそろう時期です。カビが生えやすい浴室や水回り以外にも、住まいの中に要注意ポイントがあるそうです。キーワードは「温度」「湿度」「汚れ」の3点。カビの予防策と、生えてしまったカビの除去方法を、専門家に聞きました。

梅雨になると家中に潜むカビ(イラスト)NPO法人カビ相談センターは「梅雨時期になると、目に見えないカビの胞子が大量に飛び始めます。一般的には通常の5〜10倍、環境によっては100倍に増えることもあります」と話しています。

カビの胞子が大量に発生すると、鼻炎やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどを引き起こしやすくなるそうです。

同センターによると、カビが繁殖しやすい条件は、(1)温度20〜30度(2)湿度80%以上(3)ほこりや皮脂などの「栄養分」がある――の3点。「カビは気温18〜20度くらいから活発に活動し始め、25度を過ぎると繁殖が加速します。湿度は60%を超えるとカビが生えてくる」そうです。

●風通しと日当たり

浴室や洗面所などの水回り以外で注意が必要な場所は、風通しと日当たりの悪い部屋や場所です。普段は閉め切っている客間用の和室や、玄関の靴箱、クローゼットや押し入れ、床下収納などがそれです。地面に近いほど、土に含まれる水分で湿度が高くなるため、特に1階は要注意です。「同じ家の中でも場所によって湿度は異なります。湿度計を使う時は、居間の真ん中には置かず、普段使っていない部屋の隅や押し入れの中など、湿度が高そうな場所を選んで置くように心がけて」とセンターは呼びかけています。

カビを防ぐ対策で効果的なのは、湿度を下げることと、栄養分となるほこりなどを取り除くこと、です。清掃サービスなどを提供する「ダスキン」は「カビが生えやすい条件のうち一つでも取り除けば、繁殖を防ぐことができます」と言います。様々な方法でカビ対策!(イラスト)

例えば浴室なら、使用後に熱めのシャワーで浴室全体を流してせっけんかすや皮脂などの「栄養分」を取り除き、冷水シャワーで温度を下げます。その後、換気扇を回したり窓を開けたりして湿気を逃がせば、カビを防ぐことができるそうです。

室内では、ほこりをこまめに取り除く。押し入れなどには専用の除湿剤を置き、引き戸の両端を少し開けて空気の通り道を作る。収納スペースには物を詰め込みすぎないこと。扇風機などで時々風を送り込むのも効果的だそうです。

●道具を使い分ける

ここまでしても、カビが生えてしまう時があります。効果的な除去方法はあるでしょうか。

ダスキンは「カビが生えた場所によって道具を使い分けてほしいのです」と話します。浴室などの水で洗えて壁面が変色しない場所では市販の塩素系カビ取り剤を使用します。

押し入れなどの木製の壁面や畳にカビが生えた場合は、脱色の恐れがあるため、カビ取り剤は使わず、台所用の中性洗剤を薄めて使う方がよいそうです。中性洗剤の希釈の目安は、4リットルのバケツの水に対しカレースプーン1杯ほど。雑巾に染み込ませて固く絞り、最初は目立たない場所で変色しないことを確認してから、木目に沿ってカビを拭き取ります。歯ブラシなどで優しくこするのも効果的です。

その後、雑巾で水拭き、から拭きし、アルコール除菌剤で消毒します。清掃場所が完全に乾くのを確認して完了です。カビの繁殖の度合いによっては残念ながら、菌は除去できても、変色した部分を元の色に戻すことはできないそうです。

窓枠などに使用されている「ゴムパッキン」の部分もカビが生えやすい場所です。除去する場合は、歯ブラシなどでカビ取り剤を塗布し、上からこより状にしたティッシュペーパーやラップで覆い5〜10分置いて薬剤を浸透させると効果的です。その後、固く絞った雑巾を使っての水拭きとから拭き、続いてアルコール消毒をして完全に乾燥させます。

清掃時は必ずゴム手袋とマスクを着用し、カビ取り剤やカビの胞子の付着・吸引を防ぎます。複数のカビ取り剤や洗剤を併用することは有毒ガスが発生する危険があるため厳禁です。

こまめに清掃し、カビを早めに抑えることで繁殖しにくい環境を作ることができます。


毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2015年6月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。