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1人暮らしの秘訣は〜空間の無駄をなくしましょう


新年度が始まり、今年から1人暮らしを始める方も少なくないのでは?単身者用のワンルームや1K、1DKなどの部屋は、物を収納するスペースが狭く、寝食の場所も分けられていないため、雑然としがちです。慣れない掃除も後回しにすると汚れがたまっていくばかりです。1人暮らし用の部屋では一つの空間にベッドやデスクなどさまざまな家具を置きますが、「寝る」「食べる」「身支度する」などの行為ごとに空間を分けることが大切です。「どこで何をするのかを考えて、使う場所の近くに使う家具や道具を配置して」というのが専門家のアドバイスです。

つっぱり棒で簡単に棚を設置!(イラスト)●「つっぱり棒」が活躍

1人暮らし用の部屋で、それぞれの場所に使う道具を収納するためには、デッドスペースを効果的に使うのがよいそうです。そこで活躍するのが、ホームセンターなどで販売されている「つっぱり棒」。トイレや水回り、玄関回りに収納棚がない場合、壁と壁の間につっぱり棒を2〜3本、平行に渡して棚代わりにします。その上にかごやプラスチックケースを置くと、タオルや洗剤、トイレットペーパーなどを収納できます。ホームセンターでは数百円から売っています。

クローゼットの中は、引き出しタイプの衣装ケースなどを使って奥まで無駄なく空間を使いましょう。衣装ケースは1段ずつバラ売りされているものがよいそうです。1000〜2000円ほどで購入できます。2段重ねた上には、長めのコートやワンピースを、3段重ねた上には短めのジャケットやシャツを掛けると、無駄な空間が生まれません。

整理収納アドバイザーで大学院1年生の女性(23歳)が実際に暮らしている東京都内のマンションを見学しました。約20平方メートルの1Kの部屋で、ベッドや勉強机などが置かれていますがすっきりと片付き、広く見えます。彼女が活用しているのが、5段のカラーボックス。縦置きではなく横置きにして、書類や本、化粧品などを収納しています。デスクに近い棚には、よく使う大学の資料や家計簿を置き、洗面所や風呂などに一番近い棚には化粧品を置いています。中間には、研究文献や趣味の本、小説などを棚ごとに分けています。

洗濯機置き場の上にはつっぱり棒を3本渡し、タオルや洗剤などを収納しています。クローゼットの中には空いたスペースにかごを置き、裁縫道具やアイロンなどの服に関係する道具を収納しています。「適切な置き場所を決めれば、物を探さなくてよいし、しまう際も迷わずに済む」そうです。

●物は持ちすぎない

狭い部屋で暮らす基本は「物を持ちすぎないこと」。下着以外の服は、合計で約60着あれば1年間飽きずに着回せるそうです。持っている洋服のリストを作ることがお勧めです。上着やコートなどの種類ごとに分けてリスト化しておけば、似たような服を買うことも避けられます。食器なども最初は最低限のもので生活を始め、必要であれば買い足していくのが好ましいそうです。狭い部屋への引っ越しは、自分の持ち物を見直すチャンスです。必要な物の絞り込みと効率の良い収納ができれば、広い部屋に移った後も部屋が整理できます。

●「ついで掃除」続けてついで掃除でラクラクきれい!(イラスト)

1人暮らしで後回しにしがちなのが掃除です。普段よく使う場所の「ついで掃除」がお勧めです。「ついで掃除」をこまめに続ければ、本格的な掃除が楽になります。

「ついで掃除」のポイントは、(1)よく使う場所を掃除する(2)道具を掃除場所近くに置く(3)掃除は1種類で1〜2分――。一度にあれもこれもしようとすると時間と手間がかかり、長続きしません。「あくまで意識しないで手軽に行うことが大切です」というのが専門家のアドバイスです。

1人暮らし用の部屋に多いユニットバスでは、立ってシャワーを浴びることが多いため、せっけんカスやアカなどの汚れが高い場所にも飛びやすくなります。シャワーで流す場合は高い場所も忘れずに。本格的に掃除する際は、便器の裏側にカビが生えやすいため、掃除後に水気をしっかり拭き取り、換気扇を回すことがお勧めです。

◇場所別「ついで掃除」の実践例

■キッチン
料理後の余熱で温かいうちに、固く絞ったふきんでガスレンジや壁など手の届く範囲を拭いて油汚れを取ります。洗い物後は、湿らせたスポンジでシンクをこすり流します。

■トイレ
水アカがたまりやすい水位線(水がたまっている部分の境目)と便器の底部分をブラシでこすり、水を流します。トイレ用の除菌クロスで便座の裏や便器のフタなどを、汚れが少ない場所順に拭きます。

■リビング
ほこりは舞い上げずにたまった状態で取るのが最も効率的です。人の動きのない、起床直後や帰宅直後などに、手持ちのモップで本棚などの家具を、次に床用モップで床を掃除します。


毎日新聞生活報道部

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