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PTAとうまくつきあうには


PTAのことを考えると憂鬱になる主婦(イラスト)■父親も参加 地域活動へ

子どものPTAや保護者会のことを考えると憂鬱になります。つい面倒くさいと思ってしまいますが、うまく付き合う方法はあるのでしょうか。

PTAが任意団体で入退会自由ということは、意外と知られていません。多くの学校では「子ども1人につき役員1回」などと半強制的な当番制を敷いています。その一方で、希望者によるボランティア制を導入したり、地域の人にも加わってもらったりと、改革に取り組むところも出てきているようです。

PTAに関する記事を多く手掛けるフリーライターによると、PTAが嫌われる主な理由は二つあります。具体的な活動内容が見えないことと、活動を押し付けられることです。

役員を決めるとき「広報」や「文化」などの委員名は紹介されても、実際にどんな仕事をして、どの曜日や時間帯にどれぐらいの頻度で集まっているのか、といった詳細までは説明されません。現実を知らなければ尻込みするのも仕方ないでしょう。自分から質問したらよいでしょう。前任者が「正直に説明すれば、誰もやりたがらない」と考えるような作業なら、そもそも見直すべきでしょう。

盛り上がらない無益なPTA会議(イラスト)例えば、その一つが「ベルマーク」運動。集計作業に伴う保護者の負担や時間的制約が大きく、近年、やめるPTAも少なくないといいます。でもこのフリーライターは「周りの親とおしゃべりしながら作業するのが好きな人もいます。丁寧に話し合い、残すところは残し、変えられるところは変えていけば納得した上で立候補してくれる人も現れるでしょう。押し付けられると面白くないですが、意見が採用されれば楽しく感じるものです」と話し、ただ不満を訴えるだけではなく、代替案を示すことが大切と言います。

集まる時間が平日昼間の場合、仕事を休んで参加しなければならないこともあり、多くの場合は母親のため、母親だけがもやもやした思いを抱えることもあります。集まる回数を減らすために、メーリングリストでの意見交換はもちろん、インターネットを使ったテレビ会議など、方法はいろいろあります。

PTAを地域活動へと発展させた実績を持つある男性は「PTAは可能性を秘めた場所。子どもを通して人間関係を広げ、地域とつながるのは有意義です」と話します。この男性は1980年代に子どもの友達の父親を誘い込み、スポーツやパソコン、物づくりなどを教える活動を学校内で始めました。意見の飛び交う有益なPTA会議(イラスト)「仕事を通して専門性を持っている人が多くおられます。その専門性をPTA活動に生かしてもらおうと、意図的に父親の出番を作りました。PTAは母親がやるものと考えている人は多いですから」

この方は3人の子どもが卒業した後も活動に携わりました。「子どもは大きくなると親と遊んでくれない。でも学校に顔を出していれば、他人の子もみんなかわいくなってくる。『地域親』みたいな存在です」。地域住民に門戸を広げることも、PTAの活性化につながるといいます。

でも、彼のようなリーダーがいなければ、実際のところ難しいのでは?「確かに向き、不向きはあります。でも、最初は数人でも楽しそうに活動していれば、自然と人が集まります。当番制にするからPTAが苦役になってしまうのです」

一方で、男性は「面倒なことを引き受けて学ぶのも、親として成長する機会。逃げずに向き合ってください」ともアドバイスしています。


毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2016年4月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。