お役立ち情報/情報ものしり帖


新社会人 まずは貯蓄の習慣から


この春、新社会人としてスタートを切った人も多いことでしょう。仕事を覚え経験を積み上げていくのと同時に、経済的に独立し、お金と上手に付き合っていくことも大切になります。

積立貯金を頑張る新入社員(イラスト)●給与から天引きで

大卒者の初任給は約20万円(厚生労働省調査)です。結婚、子育て、住宅購入など将来に備えて、余裕はなくとも少しずつお金をためる習慣を身に着けていきたいものです。

無理せずためる仕組みとしては、給与天引きで積み立てる財形貯蓄制度があります。会社に制度がなければ、給与振り込みと同じ銀行口座で自動積立定期預金をすることもできます。

若い層ほど将来の年金への不安を強く持っています。備える手段としては、確定拠出年金(DC)があります。公的年金に上乗せされる私的年金で、複数の運用商品の中から何に投資するか配分を選び、毎月掛け金を積み立てていきます。公的年金の給付水準が将来低下する可能性があり、自助努力の私的年金を広げたい国の思惑もあって、掛け金は全額所得控除で、運用益も非課税です。

あるファイナンシャルプランナーは「長期投資ほど収益が見込めるため、早くから始めましょう。インデックス型やバランス型の投資信託などリスク商品を選びたいものです」とアドバイスしています。

クレジットカードは買い物には便利ですが、後日返済が必要な「借金」であるため、管理は重要です。枚数は抑え、利用明細を定期的にチェックすることが重要です。安易な分割払いは避けましょう。3回以上の分割は原則手数料(8〜18%程度)がかかり割高になります。特に気をつけたいのは月々の支払額があらかじめ決められた「リボ払い」。一見便利ですが、支払い期間が長引くほど手数料がかかり、結果的に損をします。

カードの利便性は魅力でも使い過ぎは抑えたいという人には、VISAやJCBなど国際ブランドのデビットカードがあります。三菱東京UFJ、りそな、楽天など多くの銀行が発行しています。使い方はクレジットカードと同じですが、決済時に銀行口座から代金が引き落されます。利用があるとメールで通知され、パソコンやスマホで履歴や残高が確認でき管理しやすいのです。

ライフプランを考える新入社員(イラスト)●滞納はリスク

大学生の4割は日本学生支援機構の奨学金を受けています。この「借金」の返済は卒業の半年後に始まります。4月から半年間は返済額分を毎月積み立てておけば、引き落としが始まって急に家計が苦しくなることを避けられます。積み立てた分は一括返済に充てましょう。

肝に銘じたいのは滞納のリスクです。年5%の延滞金が上乗せされ、延滞が3カ月を超えると個人信用情報機関に登録され、クレジットカード審査に通らなかったり、住宅ローンが組めなくなったりしてライフプランに影響する可能性があります。万が一、返済が難しくなった場合は一定期間返済が猶予される制度があります。必ず手続きしましょう。

奨学金の残高が多い場合、貯蓄とどちらを優先すればいいでしょうか。先のファイナンシャルプランナーは「増やす金利よりローン金利のほうが高いです。まずは返済を考えましょう。賞与などは一括返済に充て、早期に残高を減らしたいものです」と話しています。


毎日新聞生活報道部

Copyright© 2003 - 2016 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2016年5月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。