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ご家庭で子どもに「ペットを飼いたい」と言われたら?


子どもが「ちゃんと世話するから」と誓って飼い始めたのに、結局、親が面倒を見るはめになるケースは少なくありません。どんな家庭であっても、命ある動物は世話が不可欠。どう向き合えばいいのでしょう。

猫を飼いたいと駄々をこねる子供(イラスト)●時間的余裕は?

あるNPO法人は「ペットを飼うのに必要なのは親の覚悟です」と強調しています。日常生活の中で、親がペットの世話のサポートが可能かどうか、まず見極めましょう。子どもは動物が好きという理由ではなく、友達が飼っているから興味を持っただけという場合もあります。一時的な感情に流されない慎重な判断が求められているのです。

一般社団法人「家庭動物愛護協会」は、事前に考えるべき項目として、飼う目的▽好みの動物の種類▽飼育知識▽家族構成▽住環境▽経済状況▽時間的余裕――を挙げています。例えば運動好きな犬種なら、散歩できないとストレスでほえたり、攻撃的になったりすることもあります。子どもの放課後が忙しくなれば親が散歩せざるを得ない状況も出てくるでしょう。

犬の平均寿命は14.85歳、猫は15.75歳という調査もあります。生涯にかかる必要経費は犬が約122万円、猫が約67万円ほど。15年後の家族の状況まで想像してみましょう。

もちろん、子どもがペットの生死を通して命を身近に感じられるというすばらしい点もあります。幼いうちは、魚や昆虫、ハムスターといった寿命の短い小型動物から飼い始めてみるのも手かもしれません。最後まで責任を持って飼える動物を選択しましょう。

ペットを大切に育てましょう(イラスト)●徐々に世話を任せましょう

飼うと決めたなら、必要となる世話を子どもと一緒にリスト化しましょう。生態を学ぶとともに、世話をする動機付けになります。ただ、最初からすべての世話を子どもに任せてハードルを上げてはいけません。「できていない」と親が注意するたびに、子どもは「できない自分」を意識して自信をなくしてしまうからです。

魚に分量通りの餌やりができるようになったら、水槽の水も替えてもらう、というように、一つ一つ期限を決めて達成させ、役割を増やしていくことがお勧めです。「カップ2杯分ピッタリの量の餌をあげたから、うれしそうに食べていたね。安心して任せられるよ」というふうに具体的にほめると、子どもの身につきます。どうしても約束を守れない場合、叱るだけでなく「あなたならできると思う」とフォローもお忘れなく。

「ペットに優しくしなさい」と言葉で指摘するよりも、親が態度で示す方が効果的です。子どもは自然にまねをします。ペットへの思いやりが広がり、家族みんなが優しくなれます。


毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2016年7月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。