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加湿器を上手に使いましょう


空気が乾燥する季節です。都市部では最小湿度が10%台の日もあり、風邪の予防や肌荒れ対策に加湿器が欠かせなくなっています。その加湿器、加湿の方法にもいろいろなバリエーションがあります。雑菌の繁殖や汚れを防ぐお手入れの仕方も種類によって変わってきます。賢い使い方をまとめました。

木目調やカラフルな色遣いでインテリアとしても映える卓上加湿器が目を引く渋谷ロフト(東京都渋谷区)。最近の人気は、自分の周りだけを潤す「おひとりさま加湿」のできる2000〜3000円程度の小型の製品です。コンセントの代わりにパソコンのUSBポートから電源を取ることができ、オフィスや出張先で使う女性が多いといいます。

全メーカーを網羅し100種以上の加湿器をそろえる家電販売大手ヤマダ電機LABI新宿西口館。「のどや肌がカサカサで」と売り場を見ていた練馬区の女性(23)は「一つ欲しいけど、カビとか気になります」と思案顔。同館の担当者は「お手入れしやすいものを求めるお客様が多いです」と話します。

加湿器を選ぶ男性(イラスト)●加湿の方法は4種類

そもそも加湿の方法には、超音波式▽スチーム式▽気化式▽ハイブリッド式の4種類があります。どの方式も水道水を使うため、放っておけば噴出口やタンクに水あかが付き、最終的には雑菌がわきます。お手入れは必須なのです。

水あかは水の中のミネラル分が固まったものです。薬局や100円ショップなどで買える「クエン酸」約6グラムを1リットルの水に溶かした液で除去します。加湿器用に売られている洗浄剤もあります。ちなみに、塩素臭が嫌だからといって浄水器を通した水を使うのは厳禁です。殺菌力が働かず、タンクで雑菌が容易に繁殖してしまうからです。

人気の卓上型は、ほとんどが超音波式。水を振動で砕いて噴出させ、霧吹きのように加湿します。電気消費量が少なくアロマも使えますが、この方式は構造上水あかがつきやすく雑菌が生じやすいところが難点です。また、超音波式の水の粒子は水蒸気より粒が大きいため雑菌を含みやすいのです。過去にレジオネラ菌が発生し、人への感染が報告されたこともあります。クエン酸液をつけた綿棒で吹き出し口や給水口をぬぐうなど、お手入れは毎日した方が望ましいです。最近は、タンク内の水を紫外線や抗菌剤などで除菌する製品や、水に加える除菌剤なども登場しています。

一方、スチーム式は湯をわかして蒸気を出すイメージで、素早く潤います。加熱するため菌は発生しませんが、電気代が高くなり、多くは吹き出し口が90度程度に熱くなります。しかしヤマダ電機によると、電気ポットと同じ構造のスチーム式の製品は、40〜50代によく売れているといいます。お手入れも、ポットと同じやり方なので使いやすいらしいのです。

気化式はぬれた布に風をあてるイメージで、非常に電気代が安い。大きい運転音が難点ですが、最近はモーターや制御機器などで改善しているといいます。ハイブリッド式はぬれた布に温風をあてるイメージ。スチーム式と気化式の良い点を取り入れた形で、気化式よりは電気代がかかります。両方式はともにフィルターを使うのでお手入れが必要です。

購入した加湿器を使用する男性(イラスト)●紙の自然気化型も

加湿フィルターは目地に水あかがつくと給水できずに加湿能力が落ちます。放っておくとカビも生えます。機種により、少なくとも月1回、多くて週1回はお手入れが必要です。通常は紙製ですが、例えばパナソニックは汚れが落ちやすく、基本的に押し洗いで済む布製フィルターを開発するなど、各社が工夫しています。フィルターの寿命は、機種によって1年のものもありますが、布製が10年、紙製は最大8年ほど。ただし、いずれも取扱説明書通りの頻度でお手入れをすればの話です。

掃除が面倒な人には、特殊な紙をぬらして自然に気化させる雑貨がおすすめです。加湿能力は高くはりませんが、ただ器に水を入れておくだけより10倍程度潤せるといいます。デザイン性が高く、プレゼントにも最適でしょう。


毎日新聞生活報道部

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