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BBQを手軽に楽しく


今の時期に屋外で楽しむレジャーといえばバーベキュー(BBQ)。近年は準備や片付けの負担を軽くした「スマートバーベキュー」が注目されています。また、強い日差しや急な大雨を避け、自宅リビングで開くスタイルも広まりつつあります。

丸焼き肉をシェア(イラスト)●丸焼き肉をシェア

「丸焼きの肉をみんなでシェアするのが本来のバーベキュー。お肉を囲んで家族や仲間たちとわいわい楽しんでください」と教えてくれたのは、日本バーベキュー協会認定の上級インストラクター、田中敬二さんです。日本では薄切りの肉や野菜を焼きながら食べるのが主流ですが、本来のバーベキューは牛や豚などの肉の塊を長時間かけて蒸し焼きにし、大勢に振る舞って飲食を共にしたのが由来とされます。ハードルが高そうですが、協会が提案する「スマートバーベキュー」という考え方なら初心者でも楽しめます。田中さんは「簡単で手軽、環境にも優しい」と説明します。

食材はなるべく現地調達し、ごみを持ち込まないよう下準備は家でしましょう。正しい火力で食材を炭にしないことです。ごみや炭は埋めたり捨てたりせず、来たときよりも美しくして帰るのが鉄則です。道具はグリルや着火剤、トング、クーラーボックス、テーブルなどの基本セットに加え、スマートバーベキューに欠かせない「3種の神器」をそろえたいものです。

まずは、手際よく炭をおこせる円筒状の火おこし器「チムニースターター」。炭を入れて火をつけた新聞紙を置くだけでよく、うちわであおぐ必要がありません。次に「水鉄砲」。肉を焼くと、したたり落ちた脂が炭に引火して炎が上がり食材が焦げたりすすがついたりするので、ピンポイントで炭火を狙って勢いを抑えます。子どもにこの役割を与えると喜んで手伝ってくれます。三つめは「火消しつぼ」。炭を入れてふたをすれば火は消え、燃え残りは再利用できます。炭は土に返らないので持ち帰りましょう。ほかには▽肉の内部の温度を測る「肉芯計」▽まな板代わりのカッティングボード▽シリコーンはけ――などがあれば便利です。

●野菜はまるごと

焼き方にも差をつけたいものです。炭のレイアウトは「スプリットツーゾーン・ファイア」が最適です。グリルの両サイドに炭を置き、中央にアルミホイルを敷きます。両サイドは炭火の火力で、中央部分は遠赤外線でじっくりと中まで火を通すことができます。食材によって使い分けられるので便利です。

焼く順番は、最初は牛ステーキ肉がお薦めです。分厚い肉を炭火の上で焼き、焼き色が付いたら弱火ゾーンに。数分置いてから一口大にカットします。「手のひらより分厚ければふたをします。重し用のレンガにアルミホイルを敷き、肉を押さえつけると網目がつき、よりおいしく見えます」と田中さん。野菜はまるごと焼くとおいしいです。オリーブ油をぬってアルミホイルと炭の境界線で焼きます。ピーマンはうまみが中にたまってジューシーに。シイタケはかさを上にして塩をふります。トウモロコシは皮付きのまま蒸し焼きにします。タマネギはアルミホイルに包んで炭の中へ入れましょう。鶏手羽元や豚スペアリブなどはタレに一晩漬け込んでおき、グリルの中央部分で中までじっくり火を通すとよいです。

自宅でバーベキュー(イラスト)●半数が自宅で開催

バーベキューへの関心は年々高まっており、近年は自宅、とりわけ室内で楽しむ人が増えています。エバラ食品工業(横浜市)が2015年に実施した調査では、バーベキューの開催場所を「自宅(親戚・友人宅を含む)」と回答したのは53.1%。定番の「河川敷」(19.3%)や「バーベキュー場」(16.9%)を大きく上回りました。同社は「急激な気温上昇による熱中症リスクや、急な大雨など天候の影響を受けやすいからでは」と分析します。

室内でバーベキューができる調理家電の売れ行きも好調です。東急ハンズ池袋店(東京都豊島区)はホットプレートの特設コーナーを設置しています。食卓で場所を取らない大きさで、分厚い肉を焼ける商品もあります。売り場責任者は「夏休みのホームパーティー用として需要があり、結婚祝いなどのギフトにも選ばれています」と話します。

中でもウィナーズ(東京都渋谷区)が「レコルト」のブランドで販売する「ホームバーベキュー」は16年の発売以降、幅広い世代から注目を集めています。最大火力は250度で、卓上で本格的なバーベキューが味わえます。プレートにある六つの穴から肉の余分な脂を落とし、こんがりと焼き目がつきます。トレーに水を入れて使うことで臭いや煙を大幅に軽減でき、丸洗いもできる扱いやすさが人気です。

こうした調理家電を使って室内でバーベキューをすれば、非日常の気分が味わえます。豪快に焼いた肉に野菜をバランス良く取り入れることで、普段野菜が苦手な子どもも自然と口にできるかもしれません。この夏は屋外はもちろん、室内でもバーベキューを存分に楽しんではいかがでしょうか。


毎日新聞生活報道部

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※掲載されている情報は2018年8月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。