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キッチンを賢く収納


調味料や乾物、調理器具でごちゃごちゃしてしまいがちなキッチン。使いやすくすっきりと整理するための工夫を、整理収納アドバイザーの大木聖美さんに聞きました。

キッチンを整理する前にまず、普段の家事を振り返ってみましょう。「毎日使うキッチンは見慣れているし、何が必要で何が必要ないのかを判断していないため、物を持ちすぎている人が多いのです」と大木さんは指摘します。

整理のポイントは二つです。よく使う器具や調味料を取り出しやすい場所にまとめること。そして、物が増えるのを防ぐため、どこに何があるのかを可視化することです。使わない鍋やフライパン、調理器具は思い切って処分しましょう。大木さん宅は夫と食べ盛りの高1の長男、中2の次男の4人家族ですが、持っているのはフライパン三つと鍋三つ。「コンロの口数以上の鍋を使いこなすのは大変です。使いやすく気に入ったものに絞ると、余計な調理器具を買わなくなります」

書類ボックスでフライパンを収納(イラスト)大木さんは、自宅キッチン台下の深い引き出しに、調理器具や食器を収納しています。活用するのは仕切りのついたフライパン立てや、縦長の書類ボックスです。浅いフライパンや鍋のふたは立てて並べます。引き出しの深さを有効に使え、出し入れもしやすいのです。食器も同様の書類ボックスやディッシュスタンドを用いて立てます。引き出しを開けると収納した全ての食器を一目で確認することができます。目線の高さにある食器棚でも、皿を立てて並べた方が使いやすいのです。

グラスやカップを食器棚に収納する場合は、同じ種類ごとに縦一列に並べれば、正面から一目でわかります。場所を取りがちなカップとソーサーは深めの小物入れに入れ、中をL字形のブックスタンドで二つに区切ります。カップとソーサーを分け、それぞれ重ねて入れておけば、来客時に小物入れごと取り出して準備ができます。L字形ブックスタンドは、レトルト食品などを収納する際にも役立ちます。大木さんは、レトルトカレーなども引き出しに立てて収納しています。仕切りの代わりになり、ストックの数によって自由に位置を動かせるので使い勝手が良いです。

調味料を整理するポイントも、基本は使う物を絞ることです。大木さんは「封を開けた調味料は使い切る努力をしてほしいです」と言います。しまい込んだまま忘れてしまい新品を買ってしまった、ということがないように、大木さんはふりかけの袋などを大きめのクリップで留めています。「目立たせていれば、この調味料がまだ残っている、と気づくことができます」

調味料をおしゃれな容器に詰め替え(イラスト)大木さん宅では、料理中に手が届きやすいコンロ下の引き出しに、よく使う調理器具や調味料をまとめています。手前には麦茶パックや塩、砂糖、かたくり粉などが並びます。コショウや乾燥ハーブ類は引き出しの奥側にまとめました。お玉やフライ返し、菜箸などの調理器具は、壁に掛けたり筒型の入れ物に立てたりする収納もありますが、大木さんは引き出しにしまう方法を選びました。外に出しておくと油汚れが付きやすいものです。引き出しを開ける手間と掃除の手間、どちらを省きたいかで収納場所を考えるとよいでしょう。

最近は写真共有アプリ、インスタグラムなどで調味料をおしゃれな容器に詰め替えた写真を紹介する人も多いです。大木さんも「よく使う調味料は自分の使い勝手が良い容器に詰め替えた方が便利」と勧めます。プラスチックやガラスなど素材や色を統一すれば、見た目もすっきりします。詰め替えの際に気をつけることは、全量が入る容器を選ぶこと。余った調味料を使い切らずにため込んでしまうことがなく管理が楽になります。

一方、しょうゆや酒、ドレッシングなどの液体調味料は、詰め替え時に空気に触れると劣化が早まります。詰め替えるたびに容器を洗浄、消毒し乾燥させる手間もかかるため、きちんと管理できるかどうか慎重に見極めましょう。

毎日使っているからこそ、何が必要かを判断しやすく、整理整頓の効果をすぐに実感できるのがキッチンです。大木さんは「一度に全て整理することが難しければ、まずは食器だけ、調味料だけ、と限定して見直してみましょう。使いやすさが実感できれば、他の場所を整理する原動力になります」と話しました。


毎日新聞生活報道部

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