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モバイルバッテリー


いまや私たちの生活に欠かせないスマートフォン(スマホ)。外出時や災害に備えてスマホと併せて持っておきたいのが、モバイルバッテリーです。店頭にはさまざまな製品が並んでいますが、どう選べばよいのでしょう。

スマホのバッテリーがなくなってしまった女性(イラスト)●災害対策で需要増

総務省の2018年情報通信白書によると、スマホの世帯保有率は75.1%と、パソコン(72.5%)を初めて上回り、家庭の必需品になりつつあります。さらに、屋外で遊べる人気ゲームアプリの普及や大規模災害の影響でモバイルバッテリー市場も拡大しています。調査会社BCN(東京都千代田区)の15〜18年の販売数調査では、基点となる15年9月に比べ、スマホ向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」開始直後の16年7、8月には2倍に増加しました。また、大阪北部地震や北海道胆振地方を震源とする地震など災害が相次いだことを背景に、18年9月も基点の1.71倍に上りました。

中国のモバイルバッテリー・メーカーAnker(アンカー)の日本法人アンカー・ジャパン(中央区)でも、売り上げが右肩上がりです。13年の設立以降、5年間で約10倍になったそうです。

持ち運び可能なモバイルバッテリーは、電源コンセントが確保できない場所でもスマホやタブレット端末、ゲーム機につないで充電することができます。充電式と乾電池式の2種類がありますが、最近はほとんどの商品が繰り返し使える充電式です。

●容量多ければ重く

様々な種類のモバイルバッテリー(イラスト)アンカー・ジャパンの猿渡(えんど)歩執行役員によると「バッテリー容量と充電規格が対応しているか」が選ぶ際のポイントです。充電式は、バッテリー容量が3000〜2万6800ミリアンペア時(mAh)の商品が一般的だそうです。日常的に使う人には、スマホに3〜4回充電できる1万mAh程度がお薦めです。充電する頻度が高い人は、2万mAhを超えるものを選ぶとよいでしょう。大きさや重さは容量にほぼ比例するため、充電回数が少なくてもよいので荷物を軽くしたい、という場合は5000mAh以下の軽量モデルがお薦めです。購入の際は、入出力の端子の形や給電の規格が手持ちのUSBケーブルやモバイル機器に合うか確認をしましょう。「急速充電」などとうたっている商品でも、ケーブルや機器の規格が対応していなければ充電速度は変わらないので注意が必要です。

常時、数十メーカー数百種類を取りそろえるビックカメラ新宿西口店(新宿区)。売り場責任者の石川祐司さんによると、1万mAh程度の容量のものが売れ筋です。女性の場合は小型を求める人も多いそうです。最近では、次世代規格と言われる「USB Type−C」の端子を導入している機器が増えているため、対応した型も人気になっています。

一方、防災用のモバイルバッテリーはどんなものを選べばよいのでしょう。アンカーの猿渡さんは「ポータブル電源」を推します。やや大型ですが、1台でコンセントやUSB、車載充電器に対応しています。猿渡さんは「(災害時に)電力が復旧するまで使えます。1台あると安心です」。持ちづらい場合は、防災だけでなく出張や旅行などにも便利な容量2万mAh以上のモバイルバッテリーを用意するとよいです。同店では、乾電池式やソーラーパネル付きのものも取り扱っており、容量は小さいが電源コンセント要らずという利点があります。

モバイルバッテリーは繰り返し使っていると劣化が進むため、買い替えの目安は1〜2年。防災用は、ほかの防災グッズの見直しと併せて、数カ月に1度充放電をすると長持ちします。


毎日新聞生活報道部

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