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こまめに汗ふき 保湿忘れず


蒸し暑い梅雨から夏にかけては、汗をかきやすい季節。外出先では臭いや化粧崩れが気になり、皮膚トラブルも心配です。

汗をかきやすい季節。臭いに注意!(イラスト)●長時間放置した汗は臭いやすい

汗の成分や臭いの原因は何でしょうか。専門医によると、長時間放置した汗と、急にかいた汗は臭いやすいそうです。汗は全身に分布する汗腺「エクリン腺」と、脇の下などにある「アポクリン腺」から出ます。体温調節のために分泌されるのはエクリン腺からの汗で、成分はほとんどが水分。汗そのものは臭わないですが、放置すると雑菌が繁殖して臭いが発生します。

また、急に汗をかくと、血液に吸収されるはずの塩分やアンモニアも一緒に排出されるため、べたついたり臭ったりしやすくなります。急に気温が上がった時や緊張した時に出やすいので、エアコンの利用時間が長く、あまり汗をかかない人も注意したいところです。「臭わない汗をかくには、普段から適度に汗をかいておくことが必要。塩分などが余計に失われず、熱中症予防にもつながる」と専門医は助言します。

汗をかくことが少ない人には、「汗腺トレーニング」が効果的です。入浴時に(1)膝下と肘から先を43度ぐらいの高温の湯に浸す(2)全身で36度ぐらいのぬるま湯につかる(3)風呂上がりの汗は自然の風で乾かす――を3週間ほど続けると、汗腺の機能が高まります。風呂上がりの水分補給は、クエン酸が入った黒酢やリンゴ酢のほか、汗腺を刺激するすり下ろしたショウガを混ぜた飲み物がよいでしょう。

「臭ったらどうしようという『予期不安』も汗の原因。気になる人は制汗剤を使えば不安が和らぐでしょう」と専門医。腕や足の汗は体温調節のために必要なので、使用するのは脇にとどめ、外出前の清潔な皮膚につけます。直接塗るロールオンタイプが効果的だが、スプレータイプは周囲の部位にかからないよう、近くから吹き付けるとよいでしょう。

「脇汗に悩んでいるのは、周囲の視線が気になる真面目で優しい人が多い。止めようと思うと余計に出るので、開き直ることも大切」とアドバイスします。

肌の水分補給を(イラスト)●肌への水分補給を

化粧崩れの防止には、肌への水分補給がカギになります。資生堂の担当者は「夏の肌はエアコンの風で意外に乾燥しています。スキンケアでしっかり保湿することが大前提」と話します。シートマスクや化粧水を含ませたコットンでパックし、肌に水分を浸透させてからメークすると崩れにくくなります。毛穴を引き締める作用がある収れん化粧水を使うと、より効果的です。

化粧下地やファンデーションは、皮脂を吸着する成分が入ったものを使うとよさそうです。いずれも薄く均一に伸ばすことがポイントです。また、Tゾーンや小鼻の脇は崩れやすいですが、塗りすぎるのは逆効果になります。塗りにくい部位はスポンジに指を挟んで折り曲げ、押さえながら伸ばすのがコツです。化粧直しの前には脂取り紙で余分な皮脂を取り除き、スポンジでファンデーションのよれやむらの境をなじませましょう。乾燥が気になる場合はミストタイプの化粧水をかけ、浸透させてから下地やファンデーションを塗り直します。「目の下ににじんだアイメークは綿棒でぬぐい、液状のコンシーラーを少量伸ばすときれいに仕上がりますよ」と担当者は話しています。

●皮膚トラブルの原因にも

汗は、あせもやかぶれなどの皮膚トラブルも引き起こします。

夏場は汗を落とそうと洗い過ぎ、保湿を怠っている人が多いのも実情です。乾燥した肌は刺激に弱く、汗に含まれるアンモニアなどの成分で荒れやすくなり、暑さで体温が上がると、かゆみを感じやすくなるため、ついかいてしまうのも一因です。

子どもは大人より皮膚が弱く、トラブルを繰り返しやすくなります。ユースキン製薬は「あせも予報」(http://www.yuskin.co.jp/asemo)で、地域別の気温や湿度を基に、あせもになりやすい「危険度」を5段階で表示しています。同社は「子どもは皮膚の面積は小さくても汗腺の数は大人と同じで、それだけ汗をかきやすい。トラブルが起きてから治すのは時間がかかるので、積極的に予防してほしい」と話しています。動き回る乳幼児に塗るには、液だれしにくく伸びが良いジェルタイプが扱いやすいようです。

大人も子どもも汗ふきシートをこまめに使い、お風呂上がりに全身を保湿することが大切です。現代人は基本的に清潔で、大体の汚れはお湯で流すだけで落ちます。せっけんで洗うのは、毛穴が密集している脇や陰部、汚れがたまりやすい足や指の間だけで十分なようです。


毎日新聞くらし医療部

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