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根強い人気のガラケー


スマートフォン(スマホ)が普及するなか、従来型のガラパゴス携帯電話(ガラケー)と呼ばれる端末の人気も根強いです。利用料金の安さのほか、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が面倒といった「スマホ疲れ」も背景にあるようです。

2台持ちが主流(イラスト)●2台持ちが主流

「月平均で200〜300台売れています。スマホとの2台持ちで、通話でガラケーを使いたいという人が多いですね」。東京都千代田区の中古ガラケー専門店「携帯市場神田本店」を運営する中古携帯買い取り・販売会社「携帯市場」(東京都)の店舗事業部マネジャーが説明します。2017年11月の開店以来、販売台数は右肩上がりで伸びています。

主な購入者は40〜50代の男性。仕事用や、子どもにスマホは持たせたくないが連絡用に、と購入する人が多いです。スマホを持っている20〜30代の男性で2台目用に購入していく人もいます。「月々の料金が安い、本体が丈夫、バッテリーの持ちがいい、というのが利点。ツイッターでトラブルになり、しばらくスマホを使いたくないという10代もいました」とマネジャー。北海道や九州から訪れる客もおり「操作が簡単なので機械に支配されている感じがない」といった声もありました。

同社が今年2月、10〜60代の計600人にネットで調査を実施したところ、「スマホの利用をやめたいと考えたことがある」人が33%いました。年代別では10代の48%が最も高く、次いで20代の44%でした。スマホ利用者の割合が高い若い世代ほど「脱スマホ」を考えたことがあるようです。「ガラケーが良かったと思うか」という質問に「思う」は38%。世代別でも、10代を除く全世代で3割を超えました。

スマホは、14年に音声中心の利用だったガラケーの契約数を上回りました(MM総研調べ)。携帯大手3社は、ガラケーの多くが対応している第3世代(3G)通信のサービスを順次終了します。KDDI(au)は22年3月末、NTTドコモは20年代半ばに終了予定。ソフトバンクは今年11月末で位置情報など一部のサービスを終了しますが、完全終了の時期は未定です。NTTドコモによると、昨年12月末現在の3G回線契約数は約2368万です。KDDIとソフトバンクは公表していません。

携帯電話の通信サービスは平成の30年間でめざましい進化を遂げました。1970年代後半は音声通話のみのアナログ携帯電話が主流でしたが、90年代に第2世代(2G)が登場し、メールや画像の送受信が可能に。01年に3Gが始まると動画にも対応、10年代前半には、より高速の第4世代(4G)が登場しました。現在は、さらに10倍以上高速な「5G」の研究が進んでおり、NTTドコモは20年に商用サービスを開始する予定です。

ガラケー?スマホ?ガラホです!(イラスト)●スマホに疲れ

各社はガラケーと同じ形状ですが、スマホのように基本ソフトを搭載した通称「ガラホ」と呼ばれる携帯電話を販売しています。いずれも4Gでガラケーより通信速度は速いです。スマホと違い、使えるアプリはもともと端末に入っているものに限られます。「『スマホの機能はいらない』『ボタンがないと困る』といったお客様や、つながることを強制されるスマホに疲れた、という若い人もいます。一定のニーズがあるため今後も販売は続けます」(KDDI)

ITジャーナリストの石川温(つつむ)さんは「ビジネスマンやシニア層にはガラケーのニーズがあるので、5Gが始まっても通話とメールのみというシンプルなものは存在するのではないでしょうか」と推測します。

重要なのは、自分のライフスタイルに合わせて機種や料金プランを選ぶことです。石川さんは「こんな使い方がいい、という正解はありません。月々の通信料金は適正か、一度見直してみることも必要です」と指摘しました。


毎日新聞くらし医療部

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※掲載されている情報は2019年5月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。