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新型コロナ関連の児童書が続々発刊


コロナウイルスってなんだろう?
                        (イラスト)新型コロナウイルスを題材にした「絵本」が、ネット上で次々と公開されています。子どもだけでなく大人を対象にした作品やスライドやナレーション入りのアニメーションを使った「絵本アニメ」もあります。いずれも色鮮やかなイラストや易しい言葉を使ってコロナ予防を呼びかけており、分かりやすくて役に立つと反響を呼んでいます。

◆「小学生に理解してもらいたい」

「コロナウイルスってなんだろう?」という小学生向けの「絵本」を公開したのは藤田医科大感染症科。コロナウイルスやその予防方法を12枚のシンプルなスライドにまとめています。

作成した桜井亜樹助教は「休校や外出制限が続いてきたので、子どもたちも不安や不満を抱えています。コロナウイルスがどのようなものか、なぜ手洗いやせきエチケットが必要なのか、どうして感染を広げないことが大切なのかを理解してほしい」と狙いを説明します。自身も小学生の子を持つ桜井さん。家にいる子どもに感想を聞きながら内容をまとめたといいます。表紙には「監修:小学生」と明記しました。

2月末に公開したところ、小学校や地域の病院などから「活用したい」という問い合わせが相次ぎました。学童や保育園からも「子どもたちへの読み聞かせに使っています」という手紙が届きました。桜井さんは「手洗いもマスクもせきエチケットも、子どもたちにしてみれば『面倒』なことなので、実践してもらうにはなぜそれを行うのか理解してもらうことが大切です」と訴えています。

コロナウイルスを絵本アニメで学ぶ(イラスト)◆日赤の絵本アニメは再生回数200万回超え

日本赤十字社は「ウイルスの次にやってくるもの」と題した「絵本アニメ」を公開しています。作品は「きちんと手を洗うだけで、感染する確率はぐんとさがる」と予防法を紹介したうえで、「でも、心の中にひそんでいて、流れていかないものがある」と本題に入ります。

「そいつは、まわりに攻撃をはじめる」「みんな、熱があっても、隠すようになる」「ウイルスがどんどん広がっていく」などと感染への恐怖が他者への攻撃を招き、さらに感染を広げていく悪循環を描きます。

日赤の広報担当者は「幅広い世代に分かりやすく伝えるため、絵本アニメという表現にしました」と話します。正確さと分かりやすさを両立させるため、医師らと何度も議論しながら作ったといいます。

4月中旬に公開したところ、ソーシャルネット上で「考えさせられる」「自分がどんな不安を抱えているかよく分かる」といった感想が広がり、動画再生回数は200万回を超えています。

◆イタリア発の絵本も

「好奇心をもった男の子と女の子のための銀河コロナウイルスガイド」という長い題名の絵本はイタリアで書かれ、東京学芸大連合大学院でイタリアの教育について学ぶ都内の私立小学校教員、藤田寿伸さんが翻訳しました。

絵本は色鮮やかな絵にイタリア語と日本語の対訳でコロナウイルスの由来や予防法を解説します。難しい話だけでなく「たくさんの若者たちが、直接手を触れたりハグすることなしに楽しんだりあいさつできる方法を発明しています」という記述もありました。

藤田さんは「『感染に気をつけよう』という話だけではなく、ポジティブにピンチを乗り越えていこうという発想が詰まった、イタリアらしい絵本です。予防が必要な状況はまだ続くでしょうから、この絵本をぜひ活用してほしい」と呼びかけています。


毎日新聞統合デジタル取材センター

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※掲載されている情報は2020年6月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。