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二の丑に「どじょう」かば焼き丼を


以前は通勤時間(イラスト)絶滅危惧種のニホンウナギが大量消費される現状に目を向けてもらおうと、北九州市小倉北区下到津5のカフェ「バイオフィリア」が、完全養殖のドジョウを使った「どじょう蒲焼(かばやき)丼」を提供しています。今夏は土用の丑(うし)の日が7月21日(一の丑)ともう1回あります。「二の丑」の8月2日を前に、工藤雄太店長(31)は「一の丑にウナギを食べた人も、二の丑はドジョウを試してみて」と呼び掛けています。

7月15日に販売を始めたかば焼き丼は、丸ごと揚げたドジョウを、ドジョウのダシを加えたかば焼きのタレにからめてあぶり、カリッとした食感と香ばしさを出しました。骨まで軟らかく、身は淡泊で臭みもありません。ほのかに感じる苦さも「キビナゴの唐揚げのよう」と好評です。錦糸卵と刻みのりが添えられ、北九州市立大生らが育てた古代米などをブレンドしたご飯が味を引き立てます。

環境省のレッドリスト2020で、ニホンウナギは近い将来に野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IB類」に分類されます。ドジョウも2ランク下の「準絶滅危惧」ですが、かば焼き丼は大分県宇佐市で卵から屋内養殖されたドジョウを使用するため、天然稚魚の養殖に頼るニホンウナギに比べ、生態系に与える悪影響もありません。

これからは学習時間(イラスト)淡水魚などの水生生物に詳しい福岡県保健環境研究所の中島淳研究員(43)によると、ドジョウに含まれるビタミンAの量はウナギに及ばないものの、骨ごと食べられることもあり、カルシウムや鉄分はウナギの10倍近く取れ、他の栄養素も遜色ないといいます。

バイオフィリアは、水生生物の調査・保全に取り組むNPO法人「北九州・魚部(ぎょぶ)」が運営するカフェです。店内のあちこちに置かれた水槽で水辺の生き物の生態を観察しながら食事を楽しめます。工藤店長は「新しい生活様式が唱えられる今こそ土用の丑の日を『どじょう丑の日』と発信できたら」と話します。

蒲焼丼はみそ汁と漬物が付いて1000円(税別)。テークアウトもできます。9月30日までのキャンペーン期間に丼を注文した人には、オリジナル缶バッジをプレゼントします。


毎日新聞西部報道部

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