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「水道使用量倍返し?」半沢直樹の影響か


「日曜日の夜 ここ2カ月、普段と違い22時ごろに一気に水が使われます。皆さんそれまで何をされていたのでしょう……」。福岡市水道局がツイッターの公式アカウントで9月28日につぶやいた水の使用量に関する投稿が、話題を呼びました。「日曜日の22時ごろ」といえば、TBS系のあの人気テレビドラマが終了した直後の時間帯でした。言うまでもなく最終回の平均世帯視聴率が30%を超えた「日曜劇場 半沢直樹」(午後9時〜9時54分)のことです。

日曜日の22時ごろの水道(イラスト)福岡市水道局は9月28日の投稿に、コメントと共に、半沢直樹の放送がスタートした7月19日より前の日曜夜(午後6〜11時)の水道使用量(配水量)の平均と、最終回が放送された9月27日夜の使用量を比較できるグラフを付けました。

15分拡大版だった27日の使用量は、ドラマが始まる午後9時まで一貫して7月19日より前の平均を上回りましたが、9時を境に逆転。使用量はぐんぐん減り続け、ドラマが終盤を迎えていた午後10時ごろには7月19日より前の80%ほどに落ち込みました。ところが、午後10時すぎに放送が終了した途端、再び逆転。わずか5分ほどで水道使用量が直前までの1.24倍に増えていました。

水道局の公式アカウントには「半沢直樹が終わった瞬間にみんながトイレに行ったから?」「水道使用量の1000倍返しか?」などのメッセージが書き込まれました。水道局によると、この日に限らず、半沢直樹の放送日は毎回、午後9時を境に使用量が減り、放送終了後に一気に跳ね上がった後、徐々に落ち着いていったといいます。

福岡市だけの現象ではありません。東京都水道局は1日、ツイッター公式アカウントで福岡市のつぶやきを紹介したうえで、福岡市にならって、都内の主要区部の9月27日午後8時半〜10時半の水道使用量のグラフを載せました。それによると、やはり9時前から使用量が減りだし、10時をすぎると一気に急増していました。大阪市水道局の担当者も「『半沢直樹』の放送中は普段より水道使用量が少なかった」と言います。

ラグビーワールドカップやAKB総選挙の時の水道(イラスト)福岡市がリアルタイムで水道使用量を注視しているのは、1日平均14時間の給水制限が計287日間に上った1978年の大渇水の経験があるからで、81年から24時間態勢で監視を続けてきました。過去には、いずれもテレビ中継された、アイドルグループ「AKB48」の第7回選抜総選挙(2015年6月6日)やラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会での日本対南アフリカ戦(19年10月20日)などでも今回のように短時間で使用量の急激な増減があったといいます。

半沢直樹と水道使用量の関係について、福岡市水道局の担当者は「証拠がないので関係は不明」と断りつつ「番組終了後に水道使用量が増えたのは事実。この時間帯にお風呂やトイレ、洗濯、食器洗いなどで水を使う人が多かったのではないか」と話しました。


毎日新聞西部報道部

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