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料理の負担を減らしたい 弁当・食材の宅配便利


お弁当宅配サービス(イラスト)新型コロナウイルスの感染対策で、外食を控える生活が長期化している地域は少なくありません。「おうちご飯」を楽しむ方法も紹介されていますが、そもそも食材の買い出しやメニューの検討、調理や後片付け――といった一連の作業を毎日こなすことに疲れを感じる人もいるのでは。そんな時は、弁当や食材の宅配サービスを利用してみてはどうでしょうか。

横浜市南区の元大学教授、吉沢勲さん(80)は2018年5月、腸閉塞(へいそく)で入院したことをきっかけに宅配弁当サービスの利用を始めました。退院する際に病院の食事指導で腸に負担の少ない食材の利用や調理法を勧められましたが、「自分で作るのは大変だ」と感じたのが理由だといいます。近所の人が宅配弁当を利用していることを思い出し、評判がいいと聞いた「宅配クック123」(本社・東京都港区)に申し込みました。

同社の弁当は高齢者を対象にしています。普通食のほか、ボリュームがある献立、消化しやすい献立などがあり、体調に応じて選べます。吉沢さんは週3回、夕食のみ依頼しています。ほかの日は自炊を続けており、「自分でも料理をしないとボケるからね」と笑います。

宅配クック123は、配達回数を自由に選べるほか、前日まで変更やキャンセルが可能な点が特徴といいます。利用者は20年12月現在、全国で約10万人。吉沢さんが住む地域を担当する横浜南店店長の島田康介さんによると、買い物に負担を感じる高齢者の利用が徐々に増えているといいます。

スタッフが配達の際に利用者と顔を合わせるため、島田さんは「遠方に住む親族が、安否確認を兼ねて利用を申し込むこともあります」と話します。サービスの一環として、切れた電球を頼まれて交換するなどのサポートをすることもあるといいます。吉沢さんは「配達の人と雑談をするのも楽しみ」と明かします。

料理は自分でしたいけれど、買い物や献立を考える手間を省きたい、という人向きのサービスもあります。さいたま市南区の星野洋子さん(75)は約20年前から「ヨシケイ」(本社・静岡市)の食材宅配サービスを活用しています。1食分のおかずが作れるミールキットが毎日届く仕組みで、レシピに沿って自分で調理します。メニューは日替わりで、「豚肉のごまみそ焼き」や「焼きさばの香味だれかけ」、パスタやカレーもあり多彩です。

食材宅配サービス(イラスト)星野さんは化粧品販売の仕事を続けてきましたが、多忙のため閉店間際のスーパーに駆け込むことも少なくありませんでした。夫(83)が「食材があれば自分で作るよ」と言ったこともあり、ヨシケイに加入したといいます。利用しているのは、糖質や塩分などの摂取量を計算したシニア世代向けのコース。「とりあえずヨシケイがある、と思えるので、家事のプレッシャーが減りました」と言います。食材は1食分に必要な分量だけ入っているため、余って無駄になるリスクが減らせます。「ショウガひとかけら、ほうれん草2株など、わずかな量でも大切に扱うようになりました」と語ります。

こうした宅配サービスは、全国規模の事業者だけでなく、地域密着型で展開しているところも多いです。対象者や配達頻度もさまざまで、加入前に試食できる事業者もあります。介護事業者に相談したり身近な利用者の感想を聞いたりしながら、自分に合ったサービスを探すとよさそうです。


毎日新聞統合デジタル取材センター

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