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今が変わる時? 〜夏の挨拶状「暑中見舞い」〜


暑中見舞いをポストに投函(イラスト)「暑中見舞い」は、夏の暑い時期に普段会えない方やお世話になった方の身体を気遣い、健康に過ごしてほしいという願いを届ける季節の便り、夏の挨拶状です。近況を報告するなどの意味合いもあり、江戸時代に生まれたといわれています。

その由来は、お盆に帰省する際、品物を持参して先祖の霊に捧げていたことにあります。江戸時代になると、この習慣がお世話になっている方々への贈答に変化し、遠方で訪問できないお宅には、飛脚便を使って贈り物や書状を届けるようになりました。そして明治初期には、郵便制度の発達から簡素化されて挨拶状を送るようになり、大正時代に現在の「暑中見舞い」の形が定着したのです。

◆日本郵便が“かもめ〜る”廃止

夏の挨拶状「暑中見舞い」は、大切な方に届ける重要な季節の便りとして広く浸透してきました。しかし、日本郵便は「くじ付き暑中見舞い用はがき“かもめ〜る”を今年(2021年)の夏から廃止する」と発表。廃止の理由は、「企業や商店の販売促進のために主に利用されてきたが、電子メールの普及などによる発行枚数減少によるもの」としています。さらに、「昨年(2020年)の夏は新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の抑制から、利用が一段と減少したこと」も要因となっているようです。70年もの長い間、大々的に販売されていた“かもめ〜る”の廃止は、時代の移り変わりを感じずにはいれられません。

◆コロナ禍だからこそ、「暑中見舞い」を

日本古来の習慣でもある「暑中見舞い」が廃れてしまうのは寂しいものです。一方、コロナ禍の影響で、普段会えない方とはさらに会えなくなり、毎日のように顔を合わせていた方とも、距離が生まれていることでしょう。こうした状況下で、あらためて「暑中見舞い」を送ってみるのも良いかもしれません。手書きの温もり、イラストで伝わる涼感、はがきの手触りなど、「暑中見舞い」という一枚のはがきに、大切な方への想いを込めることができます。なお、日本郵便は“かもめ〜る”を廃止するものの、今年6月から「暑中見舞い」に使える絵入りはがきを販売しています。

電子メールで暑中見舞いを(イラスト)◆電子メールやSNS、さらに形を変えて進化も

昨今では、電子メールやSNSのメッセージで、「暑中見舞い」を送ることも増えているようです。江戸時代に生まれ、大正時代に現在の形に定着した「暑中見舞い」は、さらに形を変えて令和のこの時代に浸透していく可能性もあります。電子メールやSNSのメッセージなら、かしこまった印象もなく、返信に手間もかからないため、ビジネスにも有効といえます。取引先などに、さりげなく夏の便りをお送りするのも良いでしょう。

今、時代が大きく変わろうとしています。

「暑中見舞い」という習慣は、果たしてこれからどのように変化していくのでしょうか。


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※掲載されている情報は2021年7月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。