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新しい移動手段として期待大!「電動キックボード」事情


「キックボード」はハンドルがついた板に、二つの車輪を前後に取り付けた乗り物。公園などで子どもたちが、片足で地面を蹴りながら乗っている姿を見かけたことあるでしょう。この「キックボード」にモーターが付き、右ハンドル内側のアクセルで加速できるのが「電動キックボード」です。2017年に米国でシェアリングサービスが開始されて以来、手軽に利用できる乗り物として注目されてきました。

今日は電動キックボードにしよう(イラスト)電車やバスなどの公共交通機関と比べると、ラストマイル(=最終目的地までの道のり)を便利に移動できるのが「電動キックボード」の良いところ。さらにコロナ禍の現在では、「密」を避け、人と接触せずに移動できることもメリットとなり、国内でも話題となっています。

◆「電動キックボード」に運転免許は必要なの?

本来、「電動キックボード」は“原動機付自転車(原付)”に該当するため運転免許が必要です。走行可能なのは車道のみで、乗車時にはヘルメット着用が義務付けられています。また、ナンバープレートの申請も必要となります。一見、自転車などと同様に手軽なイメージがある「電動キックボード」ですが、いざ乗ることを考えると、このような点を注意しなければなりません。

◆シェアリングサービスではヘルメットは任意に

「どんな感じか試しに乗ってみたい!」「ヘルメットを被るのが面倒かも…」という方々におススメするのが、都内や各地で実施しているシェアリングサービス。これは正確には、電動キックボード販売事業者による、経済産業省の新事業特例制度を利用した「電動キックボード」のシェアリングサービス実証実験のこと。このシェアリングサービスでは、ヘルメット着用は任意となり、道路交通法上はフォークリフトやトラクターと同じ“小型特殊自動車”の扱いになります。車道に加えて自転車専用レーンでの走行も可能ですが、最高速度は時速15キロに制限されています。

電動キックボードで移動する男性(イラスト)◆道路交通法を改正して新たなルール作りの推進へ

また、2021年4月に警察庁の検討会では「電動キックボード」などの小型の乗り物に関しての報告がありました。これによると、「電動キックボードは現在、“原動機付自転車”に該当するため運転免許が必要となるが、時速15キロ以下しか速度が出ないものは免許不要として、自転車専用レーンなども走れるようにすべきだ」としています。一方、「時速15キロを超える電動キックボードなどは“原動機付自転車”の免許が必要で、走行できるのも車道だけ」とのことでした。

時速15キロ以下の「電動キックボード」などに乗る際、ヘルメット着用を義務化するかどうかは、引き続き検討となります。2022年3月までに検討会で最終報告書をまとめ、警察庁はその後、道路交通法を改正して新たなルール作りを推進する方針です。

新しい移動手段としての期待から、このように規制緩和の動きが広まる一方、「電動キックボード」の運転マナーの悪化が深刻化していることも事実です。ルールが周知されていないこともあり、法律違反をした意識がないケースも多々あるとのこと。

手軽に乗れる新しい移動手段であるがゆえに、「電動キックボード」はその定義やルールに曖昧な部分があることも否めません。これからの乗り物として、大きな可能性を秘めているものの、今後の行く末が気になるものです。

「電動キックボード」のラストマイル(=最終目的地までの道のり)は、果たしてどこにあるのでしょうか?


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※掲載されている情報は2021年8月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。