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進化し続ける、秋の美味しさ「モンブラン」


10月に入り、秋も深まってきました。コロナ禍の影響もあり、夏を楽しめずに秋を迎えた方も多いことでしょう。その分、秋を思いっきり満喫したいものですよね!「食欲の秋」と言うように、四季の中でも食べ物が一段と美味しくなるのがこの時期。秋の味覚を楽しむなら今が絶好の時ですが、コロナ禍で遠出や外食となると少しハードルも高くなっているはず。一方、テイクアウトなどの中食の需要が高まっている中、おうち時間の中でスイーツを楽しみたい方も増えているようです。

秋のスイーツと言えば、やはり「モンブラン」が不動の人気ですが、意外と知られていないのがその発祥についてです。今回は「モンブラン」のルーツを辿りながら、今なお進化し続ける、秋の美味しさの魅力に迫っていきます。

モンブラン(イラスト)◆日本では老舗の洋菓子店から誕生!そのルーツとは?

「モンブラン」と言えば、秋の味覚の代表 “栗”をふんだんに使用したケーキを想像する方がほとんどでしょう。しかし実は、「モンブラン」= 栗を使ったケーキではないのです。「モンブラン」とはフランスとイタリアの国境にある、ヨーロッパ最高峰の山の名前であり、フランス語で「白い山」を意味します。

「モンブラン」の発祥には諸説ありますが、元々は「モンブラン」のあるアルプス山脈に近いフランス・サヴォワ地方やイタリア・ピエモンテ州に伝わる伝統的な家庭菓子を「モンブラン」と呼んでいたようです。当時の「モンブラン」は栗のペーストをコーティングするのではなく、果物などのペーストに泡立てた生クリームを添えるだけの素朴なお菓子でした。

そして、日本の「モンブラン」発祥地として有名なのが、東京・自由が丘にある、1933年(昭和8年)創業の老舗洋菓子店「モンブラン」。創業者の迫田千万億(さこた ちまお)さんが、フランス旅行中のレストランで出会った栗を使ったデザートにヒントを得て、日本人の味覚に合わせて作ったのが和栗の「モンブラン」でした。こうして日本でも誕生した「モンブラン」ですが、迫田さんがこだわった点が二つありました。

一つ目のこだわりは、その形状が“モンブランの山肌と雪を表している”こと。「モンブラン」という店名は、迫田さんがフランス旅行中にヨーロッパ最高峰の「モンブラン」を眺めた際、非常に感銘を受けたことに由来しています。いわば「モンブラン」の姿にインスピレーションを受けて、日本流の洋菓子である「モンブラン」が誕生したと言えます。そしてもう一つこだわりは、“お持ち帰りできる”ように紙のカップにケーキを入れるなどの工夫したこと。黄色のモンブランは昭和スイーツの大定番ですが、迫田さんのこだわりが凝縮された歴史的な一品と言えます。コロナ禍の現在では、“お持ち帰りできる”ものが好まれていますが、約80年前から、テイクアウトにこだわった迫田さんは先見の明があったのでしょう。

モンブラン専門店(イラスト)◆近年では専門店まで登場!栗はもちろん、様々な美味しさも。

様々な試行錯誤によって誕生した「モンブラン」ですが、令和の現在も人気はさらに高まり、「モンブラン」の専門店まで登場しているほどです。また、新進気鋭のパティスリーや昔ながらの洋菓子店でも、秋のこの時期は「モンブラン」が目玉商品となり店頭を華やかに彩ります。栗はもちろん、カボチャやサツマイモを使ったタイプもラインアップに加わり、「モンブラン」は、これからもさらに進化を遂げていくことでしょう。ひと口に「モンブラン」と言っても、お店ごとに違った味わいや形状が楽しめるのが、その魅力と言えます。

スイーツ好きの方には、秋の今こそが「モンブラン」の食べ比べが楽しい時期。お店同士が市場で競い合うというより、「モンブラン」そのものの市場がさらに拡大しているようです。コロナ禍の現在では、家の近所を散策する機会が増えていることでしょう。ぜひ、ご自身が住んでいる街で、秋の美味しさを探してみてはいかがでしょうか。


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