お役立ち情報/情報ものしり帖


日本独自の文化?「バレンタインデー」


バレンタインデー(イラスト)2月も半ばとなり、「バレンタインデー」商戦が活況を呈しているようです。冬の風物詩でもあるこの習慣は、欧米文化から派生し、現在は日本独自の文化として広く定着しています。今回はそのルーツを中心に、コロナ禍も影響する昨今の「バレンタインデー」事情を加えてお伝えしていきます。

◆一人の司教の勇気ある行動がそのルーツ

「バレンタインデー」のルーツについては、3世紀のローマが舞台になります。当時の皇帝クラウディウス2世は「兵士が愛する人を故郷に残していると士気が下がる」という理由から、兵士の結婚を禁止していました。しかし、司教ヴァレンティノは若い恋人たちの願いを聞き入れ、多くのカップルを結婚させたのです。そのことが皇帝の逆鱗に触れ、ヴァレンティノは、2月14日に処刑されます。人々はその勇気ある行動を讃えて、ヴァレンティノを愛の守護聖神「聖バレンタイン」として崇め奉るようになりました。そして、ヴァレンティノが処刑された2月14日を「Saint Valentine’s Day(=聖バレンタインの日)」として、祈りを捧げるようになったのです。そこから千年以上の時が過ぎた14世紀以降になると、2月14日は恋人同士がプレゼントを交換するイベントとして定着していきました。

◆「女性から男性へチョコレートを贈る」ことが定着

では、日本国内で「バレンタインデー」はどのように広まっていったのでしょうか。1932年(昭和7年)頃、兵庫県のある洋菓子メーカーがバレンタインデーにチョコレートを贈りましょう≠ニ宣伝したことがその始まりとされています。「欧米では2月14日に愛する人にプレゼントを贈る」習慣があることを知った洋菓子メーカーの創業者が、このプレゼント文化を国内でも広めていきたいと考えたからです。太平洋戦争の影響で一時中断しましたが、戦後は他の洋菓子メーカーの賛同もあり、バレンタインデーにチョコレートを贈る文化を広めていく活動は続きました。この活動を通して、「女性から男性へチョコレートを贈る」という日本独自のバレンタインデーの文化が定着していったのです。ちなみに国内では、チョコレートの年間消費量の約2割が、2月14日に消費されるといわれています。

自分へのご褒美に(イラスト)「バレンタインデー」は、コロナ禍の影響も受けています。テレワークでの業務が増えたことから、会社や職場の関係者にプレゼントする「義理チョコ」の数は減っているようです。巣ごもりから「手作りチョコ」が注目されるものの、衛生面を考慮して「手作りチョコ」ではなく、市販のチョコに変更する方もいると聞きます。また、最近では女性が自分へのご褒美として、バレンタインデー用のチョコレートを購入するケースも増えているようです。

司教ヴァレンティノは、このような形で後世まで自身の名前が異国で広まり、「女性から男性へチョコレートを贈る」文化として浸透していくとは果たして想像できたでしょうか。そのルーツと変遷を知ると、「バレンタインデー」を今までとは違った角度から捉えることができるはずです。


共栄火災海上保険株式会社

Copyright© 2003 - 2021 Kyoei Fire&Marine Insurance Co.,Ltd. All rights reserved
※掲載されている情報は2022年2月時点での情報であり、最新の情報と異なる場合があります。