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2月と8月は売上げダウン?「二八(ニッパチ)」について


「二八」に悩む経営者(イラスト)2月も半ばを過ぎましたが、皆さんは「二八(ニッパチ)」という言葉をご存知でしょうか?

この「二八」とは、一年のうち2月と8月の両月で商売が低迷して、売り上げがダウンすることを意味します。今回はこの「二八」に着目して、本当に「二八」という現象が起きているかどうかについてお伝えしていきます。

◆2月は落ち込むものの、むしろ8月は平均的な動き

経済産業省が調査した内容によると、小売業の活動が2月になると落ち込むというデータが発表されています。そもそもですが、2月は他の月に比べて、2〜3日ほど日数が少ないため、その分落ち込むことはありえます。その一方、8月については前後の月と比較して落ち込む傾向はないようです。飲食料品小売業に関していえば、8月の販売量が多くなっています。概ね小売業全体の場合、2月の落ち込みと12月の盛り上がりが顕著であり、むしろ8月は平均的といえます。また、百貨店や総合スーパーなどの各種商品小売業と衣類・身の回りなどの小売業では、8月と9月に販売量が明らかに下がるという動きを見せています。

◆百貨店の衣料品は、2月と8月に大きな落ち込みが!

では、百貨店の販売額はどのようなものでしょうか。百貨店の分野別販売額の中で飲食料品は、2月と8月では落ち込む傾向はなかったようです。しかし、百貨店販売額の約半分を占める衣料品については、2月と8月の両月で落ち込みが顕著になっています。そのため、百貨店販売額合計においても、2月と8月に大きく落ち込む「二八」という現象が明らかになっています。

百貨店(イラスト)歴史を遡ると、近代的な小売業態のはじまりは百貨店とされています。日本の百貨店では、フランスの年2回の「ソルド(セール)」を取り入れて、初夏と夏に大きなセールが開催されています。このようなセールの後に、セールの中心である衣料品関係の売上げの大きな落ち込みがあるのです。かつて百貨店の衣料品販売は、近代的商業のシンボルであり、その売上げ動向に注目が集まっていました。そのため、百貨店の衣料品販売の大きな変動が、まるで小売業全体の動きであるかのように捉えられてきたのでしょう。

現在は衣料品もネットで購入するケースがかなり増えています。コロナ禍においては、さらに増加の傾向にあるでしょう。また、百貨店で購入するよりも販売店でリーズナブルな商品を買い求める選択肢もあるはずです。大手百貨店の売却が話題となっていますが、時代とともに「二八」という言葉は、影を潜めていくかもしれません。この言葉こそが百貨店がより輝いていた時代を象徴するものといえるでしょう。


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