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ジェンダーレス制服も話題に 制服の歴史と今


新学期が始まりました。街や電車の中などで新しい制服を着た、初々しい学生の姿を見かける機会も多いでしょう。今回は学校の「制服」をテーマに、その歴史を振り返りながら、今話題のジェンダーレス制服についても触れていきます。

制服(イラスト)◆セーラー服が憧れの時代や、「制服」を廃止した学校も。

「制服」が日本の学校で最初に取り入れられたのは、明治時代です。当時の特権階級(皇族や華族)の子弟のための学校だった学習院で、詰襟の制服が採用されました。大正時代には京都市の平安高等女学校(現:平安女学院)で、セーラー服が制服として採用されています。当時は珍しかったセーラー服に憧れて、この学校を志望する子女も多かったようです。

時代は昭和になり、太平洋戦争が勃発する前年の1940年(昭和15年)には、男子は国民服の着用が義務づけられました。この国民服が「制服」を兼ねるようになり、戦時中には詰襟の制服などは少なくなったようです。また、女子にはもんぺの着用が奨励されました。

戦争が終わり1950年(昭和25年)になると、詰襟とセーラー服が「制服」として復活します。その後、女子の「制服」はセーラー服だけでなく、ワンピース型やジャンパースカート型も登場し、バリエーションが豊かになりました。1960年代後半になると、全国ではじめてブレザーの「制服」が登場します。その多くは紺色の無地だったようです。また、学生運動が激しくなると制服自由化を求める運動が起こり、都心部では「制服」が廃止された学校もあったといいます。

バブル景気で華やかな1980年代半ば、都内の私立女子高でブレザーにタータンチェックスカートをあわせた「制服」が登場し話題を呼びました。さらに、1990年代にブレザーが一般化すると、紺色が主流だった「制服」に赤や緑、茶などの色が加わりバリエーションが広がりました。同じ時期には学校の個性を表現するために、デザイナーズブランドの「制服」も登場。2000年半ばには、「制服」にデザイン性を求める動きもひと段落し、着心地やストレッチ、ノーアイロンで家庭での洗濯可といった機能性を重視した制服が主流となっていきました。

ジェンダーレス制服(イラスト)◆中高生の意見や声を反映して誕生した「ジェンダーレス制服」

時代とともに、「制服」はさまざまな進化を遂げてきました。令和の現在では、「ジェンダーレス制服」が話題になっています。「ジェンダーレス制服」は、 ●スカートとズボン、両方から選びたい ●女子の制服はどうしても着たくない ●スカートしか選べないのが嫌だった ●胸が透けないようなシャツがいい、といった現役の中高生の意見や声を反映して誕生しました。性別を意識しなくてもよい「制服」として、前合わせが変えられる男女兼用「ユニセックスジャケット」や、身体の線が強調されない「下着の透けないシャツ」などが現在では開発されています。

そしてジェンダーレスが進んでいるのは、何も学校の「制服」だけではありません。海外にも店舗を構える日本の有名アパレルブレンドでは、今年から「メンズ」「レディース」の区分けをせずに、すべての服を男女兼用として展開していくようです。

学校の「制服」は、どの時代においてもその時々を映し出す鏡なのかもしれません。今後は、アパレル業界だけでなく、世界各国のさまざまな業界や分野で「ジェンダーレス」はますます浸透していくことでしょう。


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