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5月開催が増加!運動会の今


近隣の学校で「運動会」が行われる、お子さまの応援に出かけるなど、5月は「運動会」が身近な時期です。ひと昔前は「運動会」といえば、秋の10月開催が多かったようですが、現在ではなぜ、5月開催が増えているのでしょうか?その歴史に触れながら、5月開催の理由について迫っていきます。

アーチボルド・ダグラス中佐(イラスト)◆10月は、農業の閑散期にあたるため。

日本ではじめて「運動会」の原型が行われたのは、1874年(明治7年)3月のこと。イギリス海軍のアーチボルド・ダグラス中佐の指導のもと、東京海軍兵学寮で開催されました。この時は「運動会」という名前ではなく、「競闘遊戯会」と呼ばれていたようです。その後、全国各地の学校に、「運動会」という名の行事が広まっていきました。このように日本の「運動会」のルーツは、明治時代にさかのぼります。日本に「運動会」を導入したのは、欧米文化の吸収と日本の近代化の促進などが背景としてあったようです。

「運動会」がはじまった当初、その開催時期は地域や学校によって異なっていました。その後、「運動会」は秋の10月に定着しますが、その大きな理由は10月が農業の閑散期にあたるためでした。当時の農作業において、子どもは大切な労働力だったのです。そのため、収穫が落ち着いた10月頃に「運動会」を開催する学校が増えていきました。また、前回の東京オリンピックが1964年(昭和39年)の秋に開催されたことも、「運動会」を秋に開催する要因の一つとなっています。かつての体育の日だった10月10日は、前回の東京オリンピックの開会式の日でもあるのです。

運動会の10月開催と5月開催の違い(イラスト)◆気候変動が多い現在、台風や熱中症は「運動会」の天敵?

10月開催が多かった「運動会」ですが、なぜ5月開催が増えたのでしょうか?

その理由はいくつかありますが、5月は10月と比べて「天候が安定している」ことが挙げられます。10月は台風が多いため、せっかく準備した「運動会」が中止や延期になる恐れがあるのです。10月に比べると5月は晴天の日が多く、「運動会」に適した時期といえます。また、10月開催となると、「運動会」の練習が9月に行われることになります。9月はまだまだ暑い日が続くため、練習中に熱中症にかかる危険性があります。ところが5月に開催となれば、練習が4月になるため、熱中症にかかる危険性は回避されるのです。

さらに、秋は文化祭などもあるので行事の準備期間が重ならないよう、5月に「運動会」を開催する学校もあるようです。また、秋から受験勉強に集中できるよう、「運動会」を5月に移行する学校もあると聞きます。

コロナ禍によって、「運動会」の運営や競技の方法などもきっと変化があるはずです。はたして今後、「運動会」はどのように進化していくのでしょうか。


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